建築実例
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家族構成ご夫婦+1人
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所在地一宮市
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延床面積92.74㎡ (約28坪)
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UA値0.50W/㎡・K
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C値0.3㎠/㎡
陽だまりの家
閑静な住宅街の中で、南側の道路や建物の間から穏やかな日差しを取り込んで光の溢れる明るい住宅にしたいと感じました。
片流れの屋根をふわりとかけて、大きな窓が印象的な2階を吹抜けを中心にまとめ、1階には大きな軒下空間のテラスを設けました。
南側アプローチには豊かな植栽計画をし、林の小道のようなアプローチを進むと、ひっそりと、しかし優しく受け入れてくれるエントランスポーチにたどり着きます。
吹抜は光井戸として燦燦と家の中心を明るく照らしその周辺に畳コーナーや、ワークカウンター、寝室やフリールームを配置しました。
たくさんのメニューが生まれるキッチンと朝日の入るダイニングヌックで繰り広げられるお料理や食事などの日常の出来事はリビングや土間やテラスへどんどんと拡張していき家族にとって欠かすことのできない楽しいイベントとなるでしょう。
ワクワクする楽しい暮らしが想像できる住宅です。
建築家/中田 啓予(Hiroyo Nakata)
1978 富山県生まれ
2001 日本大学生産工学部建築工学科居住デザインコース 卒業
2001-2005 小林盛設計事務所
2005 ナカタヒロヨスタジオ富山スタジオ設立
2012 ナカタヒロヨスタジオ長野アトリエ開設
2019 一級建築士事務所ナカタヒロヨスタジオとして長野に移転
真南に向いていないという不利に捉えられがちな敷地の可能性を最大限に活かしたプラン。吹き抜けに窓を設けることで、パッシブ効果を高め、暖房効率や省エネ効果を得られるように考慮。窓から差し込む自然光が、室内を広く明るく照らし出し、階下のリビングに明るさと開放感を与えてくれます。
リビングと土間からポーチに繋げることで、室内と外が一体化。外の空気や景色を感じながら過ごすことができます。
ポーチは季節や天候に合わせて、外での作業やくつろぎの場として利用することができます。
金ゴテで仕上げたモルタルの床と、白で統一された玄関。
プライバシーを守りながら、自然光を効果的に取り込む窓を設けています。
床材に合わせて素材を選び、ベンチの高さや幅に合わせて造作したベンチ下の収納。スペースを有効活用して収納力をアップすることで、快適な生活空間を実現できます。
壁付けキッチンの背面に、使用する家電や調理器具、ごみ箱に合わせてサイズを決めた造作のワークカウンターを備えました。
天板はステンレスのバイブレーション仕上げ、本体はナラの突板にガラス塗装を施しています。
ワークカウンターは、使用する家電や目的に合わせ、素材やサイズを選択。美しく機能的な空間を作ることができます。
回遊動線を設けたプランは家の中を効率的に移動できるため、家事や生活がより快適になります。
また、家族が家の中で食事をとったり、作業をしたり、遊んだりするスペースを回遊して動くことで、自然と会話やコミュニケーションが生まれます。