建築実例
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家族構成ご両親+ご夫婦+2人
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所在地一宮市
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延床面積166.43㎡(50.33坪)
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UA値0.49W/㎡・K
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C値0.13㎠/㎡
実家の建て替えを機に、二世帯住宅で暮らすことを決められたお施主様。1階は親世帯、2階・3階は子世帯と生活スペースを分け、2階はワンフロアでご家族全員がゆったりと過ごせる住まいになりました。
年齢の異なるご家族が一緒に暮らす二世帯住宅だからこそ、室内の温度や湿度、空気のキレイさなどにも気を配り、健康的で快適な暮らしを可能にする「家の性能」は欠かせません。
距離感と集まる家
全体:親世帯と子世帯でプライバシーを確保 ⇒ 玄関は共有するが、すぐに2階に行ける動線
親世帯:夫婦それぞれ自分の時間、空間、距離感を確保
子世帯:リビングで家族全員過ごせる家。会話が弾む家。 ⇒ 開放的な空間だけど居場所があるリビング
家づくりで大切にしていることは「暮らしをデザインする」こと。そしてキーワードは「人を感じる」ことです。建主との会話の中から感じるものや、家が建つ土地から感じるものを大切に、家族の中に流れる時間やストーリーをイメージできるデザインを心がけています。
建築家/飯塚 一樹(Kazuki Iizuka)
1977 新潟県生まれ
2000 工学院大学工学部第一部建築学科建築学コース 卒業
2000 小林設計事務所(新潟県三条市) 入所
2004 藤田設計(新潟県新潟市) 入所
2007 イイヅカカズキ建築事務所 設立
玄関を共用するため、たっぷりの収納と広々とした土間スペースで、開放的な玄関に仕上げました。
敷地の南側に家が立っている環境を考慮し、高窓からたっぷり光を取り込むプランです。
通路として導線を確保しながらクローゼットとしても使えるウォークスルークローゼットはスペースを有効活用できます。
天井まで高さのある引き戸は、枠の存在感がなくスッキリ。
家族の会話を大切にされているお施主様。
キッチン・ダイニングが横並びになっているレイアウトは、家族と会話しながら食事の支度や後片付けができ、コミュケーションを取りやすいところが魅力です。
キッチンのすぐ近くに洗面所とランドリールームを配置、水回りの「家事動線」をコンパクトにまとめました。
キッチンとリビングと水回りをぐるっと回遊できるプランにしたことで、行き止まりがなくスムーズに移動できます。
壁の一面にダークグレーのクロスを取り入れました。部屋の中にメリハリが生まれ、空間を広く見せることができます。
河合工務店では専門知識を持つインテリアコーディネータと相談しながら、部屋全体の配色やカラーバランスを決めることができます。
敷地は準防火地域に指定されており、ドアや窓などの開口部に防火設備を設ける必要がありました。
防火窓は通常の窓より高価で、網なし耐熱ガラスの場合は更に高額になります。通りに面した家の正面はクリアな網なし耐熱ガラスを、側面の高窓にはワイヤー入りの防火窓を設置するなど、見た目を整えながらコストを抑えるよう工夫しています。