建築実例
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家族構成ご夫婦+2人
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所在地一宮市
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建築費3,200~3,500万円
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延床面積106.33㎡(32.16坪)
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UA値0.45W/(㎡・K)
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C値0.14cm2/m2
閉じた間口から広がる家
防犯性を高めつつも、室内にしっかりと陽が射し、家族みんなが健康的に暮らせるプランを希望されていた施主様。
道路側の建物正面は開口部を最小限にしながら、庭に面したリビングには大きな窓を設け、光を取り込めるようプランニング。お子様と長時間過ごす機会が多い奥様が、家事をしながらも子供から目を離すことなく見守り続けられるよう、LDKと庭が見渡せる位置に対面式のキッチンを配置しました。
LDKには学習スペースを設け、お子様が通学するようになっても会話の機会が多く持てるようにしています。
どんな暮らし方をされたいかという、ライフスタイルの「想い」をお聞きさせていただき、その「想い」を具体的な図面に表現し、空間を出現させることが設計者の仕事の一つと考えています。
建築家/山本 清美(Kiyomi Yamamoto)
1966 石川県生まれ
1988 福井大学 工学部 建築学科 卒業
1988 デベロッパー建築部所属
1996 建築設計事務所所属
1998 建築計画設計事務所 設立
五角形の敷地に建物を南向きに配置しながら、3台分の駐車スペースを確保したプランです。変わった形をした敷地でも、無駄なく全体を活用しています。
変形地や狭小地といった敷地で家を建てる場合、ハウスメーカーだと対応できないこともありますが、建築家は条件の厳しい土地でも柔軟に対応できます。
不利に捉えられがちな要素のなかにも個性や可能性を見つけ出し、マイナスをプラスに変換できる設計力を建築家は持っています。
北側に玄関、南側にリビングを配置したことで、家族が見渡せる広いLDKが実現しました。
道路から庭が遠いので、大きな窓を設けても周囲の視線を気にせず開放的に過ごせます。
家の中に光が入る南面をどれだけ確保できるかで、部屋の明るさや住み心地は大きく変わってきます。
敷地の形状に合わせて建物をずらすことで、敷地の横幅いっぱいに建物を建てることができました。
また、空いたスペースには給湯器「エコジョーズ」を設置し、無駄なく活用しています。
建築家は家づくりの経験を駆使して、限られた条件のなかで最良のプランを提示してくれます。
玄関脇には、コート掛けとシューズクローゼットを設けました。可動棚なのでブーツや傘もサイズに合わせて片付けられます。
他にも、ベビーカーや買い物カート、アウトドア用品、ガーデニンググッズ、カー用品、掃除道具などが収納できます。