建築実例
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家族構成夫婦 + 子供1人 + 猫2匹
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所在地江南市
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延床面積90.91 ㎡ (27.5坪)
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UA値0.45 W/㎡K
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C値0.17 ㎠/㎡
今回計画地は、北に交通量の多い前面道路、南に近隣施設の駐車場が面する敷地である。
どちらも人の目線を感じるものだが、東西に長い敷地形状を生かした計画を考えた。
エントランスは北にあっても南にあって人の目が気になるので、西側に配置して北側からアプローチをとり、西側に設けた駐車スペースからのアクセスも良い位置としている。
北側は前面道路なので、大きな窓とするのではなく、横長の窓を並べて、屋内からの視線は通るが、外からの視練は感じづらい配置とした。
南側は連物でコの字型に囲まれたテラスを計画し、そこに窓を多く設けて陽を入れることで、近隣施設の駐車場からの目線を感じにくい工夫をしている。
テラス部分は、1階ではLDKと、2階ではスペースと一体感のある構成になっており、平面的にも断面的にもあらゆる場所を繋いで広く見せたり、明るく見せたりする役割を果たしている。
人の居場所が多い計画となっているが、いたるところにネコのスペースも設けており、ネコの居場所も多いプランになっている。人もネコもそれぞれの気分に合わせた場所で過ごせる家になっている。
建築家/川勝崇道(Takamichi Kawakatsu)
1980年 京都・美山 生まれ
2004年 山口大学工学部感性デザイン工学科卒業(内田文雄研究室)
2006年 京都工芸繊維大学大学院修士課程修了(岸和郎研究室)
2006〜2011年 横河設計工房 / 横河健
2012年1月 Kawakatsu Design設立(横浜にて)
2012年9月 事務所を京都に移転
2016年4月 専門学校非常勤講師
外からの視線を遮りながら開放感を感じる住まい
南側にはリビングを配置せず、発想の転換で土地の性質を生かす計画に。外壁色はベージュを採用。枕木のアプローチと木製フェンスでナチュラルで柔らかい印象に仕上がっています。また、建物の一部にはコの字のテラスがあり、1階はLDK、2階は猫スペースと、平面的にも断面的にも繋がっていて、家族の一員である猫の日向ぼっこにも◎
猫にとっての日光浴も、
・被毛の消毒
・体内時計の調整
・新陳代謝アップ
など、人と同じで健康に生きるために欠かせないものだそうですね。
世間一般の“家”とは、“人の居場所”を計画するものですが、この家は、いたるところに“猫の居場所”も設けていて、人も、猫も、それぞれの気分で快適に、気ままに過ごせる家となっています。