建築実例
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家族構成夫婦2人
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所在地春日井市
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延床面積95.22㎡
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UA値0.48W/㎡K
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C値0.4㎠/㎡
計画地は閑静な住宅地にあった。
遠くに山々が望めるものの、南側道路等、周辺環境を考慮し、内に開くことで、プライベートな空間を楽しめるよう計画した。また、奥様の趣味である写真を飾れる場所を確保する事、玄関から直接キッチン(食品庫)にアプローチしたいとのご要望から、あえて長めの通り土間を配置し、単なる生活動線ではなく、暮らしを豊かに感じられるエ夫を施した。
周囲の景観にも配慮し、道路から見えにくい位置に洗濯動線を考慮しながら屋外物干スペースを確保した。
建築家/田辺 真明(たなべ まさあき)
1972 愛知県生まれ
1996‐2003 石川設計綜合企画 設計業務
1998 東海工業専門学校 夜間部 建築工学科 卒業
2003‐2013 地元工務店勤務 設計業務
2013 田辺真明建築設計事務所 創業
2021 田辺真明建築設計事務所株式会社 設立
囲まれた中庭(コート)を居住空間の一部としてプランニング。
中庭は、通風、採光、プライバシーを確保し、空間的にも視覚的にも豊かな広がりをもたらします。
中庭からの優しい光が出迎えてくれる玄関ホール
中庭の木が見えるように大きな開口をつくり、来訪者も景色が楽しめるようになっています。
奥様の趣味である写真を飾れる場所、そして日常生活の使い勝手を両立した通り土間。
通り土間とは、家の中を玄関から勝手口に抜けるために設けられた通路のことです。
玄関から靴を脱ぐことなく、買い物した食材などをそのまま運び込むことが可能です。
あえて全体的に薄暗い空間にし、狭い範囲を照らすスポットライトを配置することで写真に視線が運ばれるように工夫されています。
左官職人がコテを使い、モルタルの表面を美しく仕上げました。
リビング全体を見渡せる対面キッチンは、オーダーメイド(造作)したオリジナルキッチン。
対面キッチンはステンレスと木を組み合わせて、グローエ社の水栓を使用するという、具体的なイメージがあったお施主様の要望を叶えるため、オーダーキッチンを施工しました。
キッチンは毎日使う場だからこそ、機能性はもちろん、美しさにもこだわり、より快適で豊かな空間になるよう思いを込めて形にしました。
窓から差し込む光が明るい洗面スペース。
タイルと目地を白で統一した、オールホワイトの造作オリジナル洗面台。
三面鏡のミラーキャビネットは、鏡裏にたっぷりとした収納スペースがあります。 鏡を閉めてしまえば小物は見えず、シンプルで清潔感のある空間になります。
リビングの一角、オープン階段の下にデスクを設けたパソコンスペース。
寝室の隣に大型のウォークインクローゼット、1階にはコートがかけられるスペース、キッチンの脇にパントリーを計画。
収納スペースをしっかり確保することで、すっきりと快適に暮らすことができます。
2階の屋根と下屋の屋根の角度を変えることで、モダンで美しい外観となっています。
プライベートな中庭をもつコートハウスは、スタイリッシュな外観と、明るく変化に富んだ内部空間を確保できます。