建築実例
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家族構成ご夫婦+1人
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所在地清須市
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建築費2,900~3,200万円
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延床面積88.6㎡(26.8坪)
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UA値0.46W/(㎡・K)
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C値0.4㎠/㎡
立地は県道に面した旧町屋の風情を残す町並み。
敷地は奥行き(東西)に長く、間口(南北)が極端に短い町屋の特徴がまま残っている。ご夫婦と親御様の3人で暮らす平屋の住宅を計画。
建物の中心に坪庭を配しLDKの南の採光を確保、そしてそれを取り囲むように各部屋をレイアウトし、どこからも光と風と緑を感じるようにした。
水廻りはキッチンの背面に置き、家事動線を短縮。コンセプトは市街地でありながら静かな暮らしが出来るプライバシー重視のコートハウスです。
建築家/田村 潤二(Junji Tamura)
1950 新潟県生まれ
独学で建築を学ぶ
1975 建築工房匠入所
1985 Detail+タムラ設計設立
家族の気配を感じる中庭のある平屋
町家が建ち並んだ街道沿いの、間口が狭く奥行きが深い敷地に建つ平屋のお住まい。
自然を感じることのできる中庭を設けることで、住居が密集した細長い土地でありながら、どの部屋にも通風や採光を上手く取り入れることが出来るようになりました。
中庭に面してLDK・寝室・和室を「コの字型」に配置したことで、実際の面積以上の開放感を確保しながら、家族間の繋がりも感じられます。
外壁はネイビーのガルバリウム鋼板、玄関周りにレッドシダーを組み合わせた落ち着きのある外観。リビングに取り入れた吹き抜けの高さ分、屋根面が段違いになっています。
敷地の前方に駐車スペースとシマトネリコを植えた前庭を設けることで、車の行き来が多い前面道路から適度に距離を取り、プライバシーや防犯に配慮しながらも、中に開けた平屋の住まいが実現しました。
収納・家事室は適材適所に、家事動線を意識
収納はメインのファミリークローゼット、サブの納戸と区別し、 その他の収納も適材適所に配置することで、ストレスのないスムーズな家事動線を叶えています。 動線が長くなりがちな平屋ですが、その中でも光や素材感だけでなく、季節や時間の移り変わりも丁寧に感じられる家となりました。
奥行きが深い敷地を生かした平屋は、玄関ホールに入ると遠くまで見通すことができ、開放感があります。
玄関ホールには、サイズオーダーしたシンプルなデザインの壁面収納。
折り畳み傘やスリッパなど、靴以外のアイテムもすっきりきれいに収納できます。
調理スペースが見えないようにというご要望をいただき、作業中の手元を隠しながら油や水のはねを防止できるよう腰壁を設けた対面キッチン。
レッドシダーの勾配天井と化粧梁がポイントの吹き抜けリビング。屋根の勾配を生かし、縦に広がりのある大空間を実現しました。
河合工務店は屋根部分もこだわりを持って作っています。
屋根の構造部分に断熱材を入れる「屋根断熱工法」を採用するだけでなく、屋根下地部分でも通気を確保することで外部に熱気を逃がしています。そうすることで、天井裏スペースがない勾配天井でも、室内は快適な空間を保つことができます。
リビングのTVボード後ろに黒のアクセントクロスを貼ることで、重厚感のある空間が出来上がりました。
表面層に消臭剤をコーティング加工した「消臭壁紙」はニオイを吸着・消臭できます。
脱衣洗面所に室内物干しスペースを設けることで、洗濯機から洗濯物を取り出してすぐに干すことができます。
乾いた洗濯物は併設したファミリークロゼットへ。