建築実例
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家族構成夫婦2人
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所在地名古屋市
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延床面積81.95㎡
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UA値0.46W/㎡K
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C値0.3㎠/㎡
この住宅の検討を振り返ったときに、ずっとヒアリングしたときに言われた
「ちょっと」「普通とは違う」「おもしろさのある」
ということを考えていました。おそらく、これらを言い換えると
「一見、他の住宅と変わらないようなPLANであったり外観に見えるけど、よく見たら合理的で、かつ遊び心がある、オリジナリティのある住宅だよね」
ということだと思いました。
なので、そのような住宅を提案します。
<空とつながる住宅>
高台にある敷地の特徴を活かして、1階においても2階においても日常で空を感じられる住宅にします。
1階と2階で異なる印象となるように、空とのつながり方を変えます。
<回遊できるLDK>
キッチンや階段といった機能的な要素を利用し、そのまわりを回遊できるようにすることで、面積以上の広がりや明るさを確保した計画とします。
<立体的なLDK+庭>
リビングの床レベルを下げることにより、住宅内で立体的な広がりをつくります。
それが庭とつながることで外部との連続感も生まれます。
<ライフスタイルの変化への対応>
子供部屋は将来的に2室に仕切れるように、2室を1室として計画します。
<ワークスペース、スタディスペース>
LDKの一部に計画し、それらが内部空間のアクセントになるように計画します。
<十分な収納>
SCL、パントリー、リビング収納、FCLを適切な場所に計画します。
<家事動線の最短化>
キッチンと階段を近接する計画とすることで、1階と2階の動線を短くします。
また、洗濯機、室内干しスペース、FCLをまとめた配置とします。
建築家/今 知亮(Kon Tomoaki)
1981年 北海道生まれ
2006年 室蘭工業大学大学院工学研究科博士前期課程
建設システム工学専攻 修了
2006年 有限会社アーキテクチャー・ラボ
2016年 アーキテクチャー・ラボ KONオフィス 設立
高低差のある難しい高台の土地が、
どの空間に居ても空を感じる
憧れの“カーテンのない暮らし”へ。
朝起きて、2階で洗濯を回す。
仕事へ行き、買い物を済ませて1階のキッチンで夕飯作り。
お風呂を溜めながら夕飯を済ませ、
朝、2階に干した洗濯物を、そのまま隣にあるクローゼットへ。
そして翌朝は、寝室から隣のクローゼットで服を選び、
また新しい一日が始まる…。
1階よりもたくさんの光が差し込む、
暖かな2階を有効活用した住まい。
洗濯機を含めるランドリールーム、クローゼットを2階に集約し、
発想の転換による新しい切り口で
家事動線の最短化、効率化を図りました。
そして1階はキッチンと階段を近接し、
バスルームへの回遊性もプラス。
リビングは床を一段下げ、庭とのつながりも意識。
面積以上の広がりと明るさを確保したLDKに仕上がりました。
また家全体の暖房として機能する
1階ダイニングにある1台のエアコン。
一般的な壁付けではなく“床下付け(床下エアコン)”を採用し、
造作家具の一部としてさり気なく木製ルーバーで目隠し。
洗練した空間をキープできるような仕様になっています。
そんな多岐にわたる様々な合理的工夫が詰まった、
ちょっと普通とは違い、おもしろさもある家が完成しました。
<回遊できるLDK>
キッチンや階段といった機能的な要素を利用し、そのまわりを回遊できるようにすることで、面積以上の広がりや明るさを確保。
<立体的なLDK+庭>
リビングの床レベルを下げることにより、住宅内で立体的な広がりをつくります。
それが庭とつながることで外部との連続感も生まれます。
<ワークスペース、スタディスペース>
LDKの一部にそれらが内部空間のアクセントになるように計画。