コラム
平屋に必要な土地の広さや坪単価は?一宮市や小牧市周辺のおすすめをご紹介
近年、子育て世代を中心に人気が高まっているのが、平屋の注文住宅。しかし平屋を建てるには、一定の土地の広さが必要になるのも事実。平屋の注目度が急上昇している背景には、何か理由があるはずです。2階建てや3階建てと比べて、どのような魅力があるのでしょうか。
今回は、平屋を建てるメリットやデメリットをご紹介します。おすすめエリアの坪単価の情報も記載しているので、愛知県で平屋の注文住宅を検討中の方は土地探しの参考にしてみてください。
平屋とは?
平屋とは1フロアのみで建築された住宅のことです。1階建てなので、基本的に屋内には階段がありません。コンパクトで暮らしやすい生活動線や、家族の絆が深まるつながりのある空間など、魅力がいっぱいの平屋の暮らしは人気が高まっています。
平屋を建てるメリット
近年、平屋の人気が急上昇しているのには理由があります。ここでは、平屋の魅力を一つずつ解説しましょう。
暮らしの動線がシンプルで、バリアフリー設計も◎
平屋の場合、2階建てのように部屋を上下に分ける必要がないため、暮らしの動線がシンプルです。たとえば2階建ての場合、掃除機を持ったまま階段を上り下りする、1階で洗濯したものを2階に干しに行くなどといった動きが多くなってしまいます。このような生活動線の複雑さは、日常生活でのストレスになることもあるのです。その反面、平屋では階段の上り下りから解放され、部屋と部屋の移動距離も短くなるため効率の良い動線がつくれます。
また、平屋はバリアフリー設計に変更するのが比較的簡単です。そのため、何世代にもわたって快適に過ごせるという安心感があります。
家族間のコミュニケーションが活性化!
平屋では、間取りがすべて1階に集約されています。そのため、在宅している家族の気配を感じ、コミュニケーションが取りやすいのです。子どもが小さいうちは、とくに目が離せません。親の目が届く範囲で遊ばせるには、1フロアで見通しの良い平屋が最適だといえるでしょう。また、階段から誤って転落するなどの事故も防げます。
そして、平屋で人気が高いのがリビングを中心とした間取り。外から帰宅したときに必ずリビングを通る設計にすれば、たとえ個人の部屋を持っていても、自然と顔を合わせることができます。
開放感のある空間を演出しやすい
居室の天井の高さは、210cm以上と建築基準法で定められています。そして、一般的な日本の住宅では、天井の高さが240cmから250cmが平均です。2階建ての場合は天井の高さに限界がありますが、平屋では自由に高さを設定できます。屋根のデザインに合わせて小窓を設置し、日当たりを良くするなどの工夫も。また、2階建ては階段の設置が必要ですが、平屋にはその必要がありません。結果、より広いスペースの有効活用が可能。余裕のある間取りで開放感のある空間が演出できるでしょう。
地震や台風に強い
地震の揺れは、建物が高いほど大きくなります。タワーマンションでは、低層階よりも高層階の方が大きく揺れるのがその一例です。その点、平屋は2階建てと比べて揺れの影響が少なく、耐震性の面でも優れているといえるでしょう。
また、一般的な平屋は建物が低く面積が広いのが特徴です。これには、横からの風圧や、下から吹き上げる風の影響を受けにくいというメリットがあります。台風の多い沖縄では、より被害の少ない平屋を建てる文化があるのもそのためです。
地震や台風の多い日本で、平屋は防災の面でも不安を軽減できるでしょう。
光熱費やメンテナンス費が節約できる
毎月の家計で光熱費が占める割合は決して少なくありません。光熱費のなかでとくに気になるのがエアコンの消費電力です。平屋は、ワンフロアに生活スペースが集中しているため、冷暖房効率が良いのが特徴。エアコンで調節した温かい空気や冷たい空気が2階へ逃げることもありません。また、部屋同士の仕切りを少なく設計すれば、エアコン1台で家全体の冷暖房をまかなうことも可能です。
さらに、平屋は2階建てに比べてメンテナンス費用が抑えられます。たとえば、屋根や外壁の修繕工事は15年に1度行うのが一般的です。2階建ての場合は、足場を組むため材料費や人件費が多くかかります。一方で平屋は足場が必要なく、外壁と屋根の面積も比較的少ないために、メンテナンス費が割安傾向です。
平屋の建てるとき気を付けたいこと
平屋を建てるときには気を付けておくべき点もいくつか存在します。
風通しや日当たりを良くする工夫を
平屋は建物の高さが低いのが特徴です。周囲の住宅に2階建てやマンションが多いと、風通しや日当たりが悪くなることも。風通しや日当たりの良さは、快適な生活に欠かせないポイントです。平屋の場合は、屋根に小窓を設置したり、中庭をつくったりして自然光を取り入れ、換気がしやすくなるように工夫しましょう。
また、建築家が設計をすることで、採光を取り入れた空間づくりが、より質の高い状態で実現できます。平屋を検討する場合は、空間設計に優れている建築家と家づくりをすることで、快適で暮らしやすい住空間を作るができます。
防犯対策には一層の強化を
平屋は空き巣に狙われやすいのが難点です。
1つ目の理由として、平屋では主な生活スペースが1階に集約されているため、生活環境を把握されやすいことが挙げられます。フェンスや生け垣は居住者のプライバシーを守るのに効果的ですが、同時に侵入者にとっても目隠しとなるため、設置する際は注意しましょう。防犯砂利を敷いたり、玄関にセンサーライトを取り付けたりするのも一定の防犯効果があります。
2つ目の理由は、1階部分に多くの窓があるため空き巣が侵入しやすく逃げやすいという点です。平屋では、不在のときや寝ているときに窓を開けっ放しにするのは避けましょう。
洪水のときには床上浸水に注意
日本では近年、豪雨による河川の氾濫で水害が頻繁に起こる地域が増えています。平屋の場合、ひとたび床上浸水すると居住空間全体が水浸しに。2階建てのように垂直避難ができないため、家の中に逃げ場がありません。
水害のリスクが高い地域では、平屋はおすすめしません。注文住宅で平屋を建てる際には、必ず自治体のハザードマップを確認しましょう。
建築費用が割高に
平屋は一般的に2階建てよりも建築費用が高くなる傾向です。土地と建物のあいだの基礎となる部分や、屋根の面積が広いのがその理由。注文住宅を建てる際に、基礎や屋根などの外観部分は大きな割合を占めています。しかし設計をシンプルにすることで、ある程度のコストを抑えることが可能です。
土地の広さを確保する必要がある
平屋を建てるには、延べ床面積が同程度の2階建てを建てるよりも広い土地が必要です。例えば、延べ床面積100坪の平屋を建てるには、100坪以上の土地の広さが必要となります。しかし2階建ての場合は、1階50坪と2階50坪で延べ床面積100坪の家が建てられるため、100坪以下の土地で十分です。
愛知県で平屋を建てるならどこがおすすめ?
愛知県では、2022年時点で1坪あたりの土地単価は平均70万9,905円となっています。平屋を建てるには、坪単価が平均よりも低く、かつ中心部である名古屋市からそれほど遠くないエリアがおすすめです。今回は、名古屋市の北西から北東に広がる尾張地区の中でも、ベッドタウンである一宮市、北名古屋市、岩倉市、小牧市の土地坪単価をご紹介します。
一宮市
一宮市の1坪あたりの土地単価は2022年時点で平均30万8,887円です。名古屋市内から鉄道で10分程度とアクセスが良く、複数のインターチェンジを擁しています。名古屋市のベッドタウンとして開発が進められ、住宅取得にかかる各種ローンの優遇措置など、自治体からの支援も充実しています。
北名古屋市
北名古屋市の1坪あたりの土地単価は2022年時点で平均39万2,102円です。名古屋市中心部から10km圏内にある市で、名古屋市営地下鉄と名古屋鉄道が相互に乗り入れています。18歳に到達する年度末までの入院・通院にかかる医療費が全額助成されるなど、子育て世代にやさしいサポートが受けられます。
岩倉市
岩倉市の1坪あたりの土地単価は2022年時点で平均36万7,775円です。面積が10.47km2と小さな市ですが、名古屋市まで特急で約11分、路線バスで一宮や小牧にもアクセス良好です。市内で3世代同居や近居する場合は、住宅取得費の補助が受けられます。また、医療費が中学生まで無料など自治体のサポートも手厚く、子育て世代にも注目を集めています。
小牧市
小牧市の1坪あたりの土地単価は2022年時点で平均30万4,481円です。県営名古屋空港(通称:小牧空港)を擁する小牧市は、中央自動車道や名神・東名高速道路が行き交うなど、広域的な交通に恵まれた都市です。市内交通は小牧駅を中心として鉄道、路線バスが運行しています。3世代同居や近居を新たにはじめる世帯が、住宅の新築・購入をした際に、費用の一部を補助する制度があります。
平屋で心地よい暮らしを手に入れよう!
魅力が再認識されている平屋。平屋を建てるには、十分な土地の広さが必要です。また、暮らしやすい平屋を建てるには、デザインや設計も重要なポイント。最適な土地探しから設計、コストを抑えた建築プランなどは、河合工務店におまかせください!