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地球規模でエネルギー問題が取り上げられる中、環境に配慮した住宅「ZEH（ゼッチ）」の注目が高まっています。政府もZEHの建設を支援するため、補助金が支給される制度を整備しているほど。このコラムでは、一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市のZEH補助金や助成金制度について解説しています。

ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）と補助金制度

ZEHとは、そもそもどのような住宅のことなのでしょうか。また、ZEHの補助金制度についても、ポイントを押さえておきましょう。

ZEHの定義

ZEH（ゼッチ）の正式名称は「Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）」。住宅の断熱や省エネの性能を向上させるとともに、太陽光発電の導入などでエネルギーをつくり出して、エネルギー消費量を実質ゼロにする住宅のことです。高気密・高断熱のZEHは、環境にやさしいだけでなく、「夏は涼しく、冬は暖かく」快適に過ごせます。

ZEHの要件は、「断熱性能」「省エネ性能」「創エネ」の3要素において、定められた基準を満たす必要があります。

室内外の熱を伝わりにくくする「断熱性能」では、指標となる「UA値（外皮平均熱貫流率）」が0.6W/(㎡・K)以下という基準になります。「省エネ性能」では、空調・換気・給湯・照明の4つにおいて、ZEHの基準を満たす機器の使用が求められます。「創エネ」とは、エネルギーをつくり出すこと。ZEHでは太陽光発電をメインに蓄電池なども組み合わせて導入することが必要です。

河合工務店では、UA値がZEH基準を大きく超える0.50W/(㎡・K)以下を標準仕様に家づくりを行っています。

ZEHの補助金制度

政府は「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」、「2030年において新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」というZEH普及のための目標を掲げています。目標達成のための取り組みとして、ZEHの要件を満たす住宅の建設に補助金を支給しているので活用しましょう。

たとえば、環境省の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）化等支援事業」（2022年度）では、基準を満たす住宅1戸あたり55万円、蓄電システム2万円／kWh（上限20万円かつ補助対象経費の1/3以内）の資金が補助されます。

愛知県のZEH支援制度は？

政府のZEH補助金制度のほか、地域ごとに住民への行政サービスの一環として、ZEHをはじめ創エネシステム設置への補助金や助成金制度を設けていることがあります。ここからは、地域別に制度をご紹介しましょう。

※各設備には設置に関する条件があるため、要件については必ず市の公式サイトで確認してください。

一宮市の補助金制度

一宮市では、太陽光発電システムを中心とした設備に対して補助制度を設けています。実績の報告時点で、補助対象となる以下の設備を設置した住所に住民登録をしている方が対象です。補助金額は以下のとおり。（2022年9月時点）

※1　住宅用太陽光発電システムは「蓄電池とHEMS」または「HEMSとV2H」のいずれかと同一年度内に設置することが要件

出典：愛知県一宮市公式サイト

交付申請は、補助金の対象となる設備の工事着手日の3週間前までに、交付申請書と必要書類を提出して行います。提出先は環境政策課で、郵送または持参による提出のみ受付。メールなどによる受付はしていないので注意が必要です。先着順で受付し、予算額に達した時点で申請の受付は終了されます。制度の活用を検討中の方は、早めに申請しましょう。

一宮市公式サイト

北名古屋市の補助金制度

北名古屋市では住宅の創エネや省エネなど、地球温暖化対策に有効な設備を設置する場合に補助をする制度があります。補助の対象となる設備と金額は以下のとおりです。（2022年4月時点）

※1　一体的導入と他設備の重複申請は不可
※2　補助対象経費が補助金額よりも低い場合は補助対象経費(100円未満切り捨て)を補助
※3　太陽電池モジュールの最大出力地(kw表示とし小数点第3位を切り捨て、出力が4kwを超える場合は4kwとして計算)に12,500円を乗じた額(100円未満切り捨て)と家庭用エネルギー管理システム(HEMS)10,000円、定置用リチウムイオン蓄電システム及び電気自動車等充給電設備(V2H)30,000円の補助金額を合計した額

出典：北名古屋市公式サイト

交付申請は、補助金の対象となる設備の工事着手日の15日前までに交付申請書と必要書類を環境課窓口に提出して行います。郵送やFAX、メールでの受付はしていないので、注意してください。2022年度の予算残額は、9月7日現在で1,405,600円。予算額に達した時点で受付終了となるので、設置が決まったら早めに手続きしましょう。残額は市の公式サイトに掲載されています。

北名古屋市公式サイト

岩倉市の補助金制度

岩倉市は、太陽光発電などの創エネ設備のほか、ZEHの基準を満たす住宅への補助金制度を設けています。岩倉市のZEH補助金を受け取るには、政府が行っているZEH支援事業の補助を受ける必要があります。対象となる設備と金額は以下のとおりです。（2022年4月時点）

出典：岩倉市公式サイト

交付申請は、工事着手日前に申請書と必要書類を環境保全課に提出。受付・審査を経て交付が決定してからの工事着手となります。受付・審査には、通常1週間～10日ほどかかるため、日程に余裕を持った申請が必要です。また、交付決定通知から60日以内に「事業着手届」を提出しなければなりません。期限を過ぎても未提出の場合、申請を取り下げたものとみなされるため、注意が必要です。

岩倉市公式サイト

小牧市の補助金制度

小牧市でも地球温暖化防止のため、市内の住宅などに設備を設置する際の補助を行っています。対象となる項目や金額は以下のとおりです。単体補助と、3つの設備を同時に設置する一体的導入に対する補助があります。（2022年4月時点）

■単体補助

■一体的導入補助

※補助対象経費（税抜）が補助金額よりも低い場合は補助対象経費(1,000円未満切り捨て)を補助

※太陽光発電について
・設置する太陽光発電の公称最大出力値×3万円（上限4キロワット・12万円）
・太陽電池の最大出力（当該施設を構成する太陽電池モジュールの公称最大出力値の合計）が10キロワット未満
・出力は小数点第2位未満を切り捨て
・算出額の1,000円未満の端数を切り捨てた額を補助

（注意）令和2年度より太陽光発電の単体補助は廃止

出典：小牧市公式サイト

交付申請は、申請書と必要書類を環境対策課に郵送または持参により提出します。郵送による受付は、新型コロナウィルス感染拡大防止対策のための一時的措置です。申請時点で変更されている可能性もあるので、確認するようにしましょう。

小牧市の2022年度の補助金予算額は、25,940,000円。8月31日時点での執行率は52.0％です。予算額に達した時点で受付終了となるため、設備導入が決定次第、申請手続きを進めることをおすすめします。

小牧市公式サイト

快適なZEH住宅を検討中の方はぜひ補助金制度の活用を！

今回は一戸建て住宅のZEHや設備の補助金制度について、一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市の注文住宅の情報をお伝えしました。住む人にとっても多くのメリットがあるZEH住宅。厳しい基準をクリアする必要がありますが、河合工務店ではZEH基準を大きくクリアする高気密・高断熱の性能を標準仕様で提供しています。ZEH住宅を検討されている方は、ぜひご相談ください。