コラム

2022.09.22

省エネ住宅の基準が変わる!耐震・耐熱性能や愛知県北西部の省エネ基準

省エネ住宅の基準が変わる!耐震・耐熱性能や愛知県北西部の省エネ基準

国が普及に尽力している「省エネ住宅」。住宅や建築物について省エネ基準が定められており、見直された基準が2022年10月から施行されます。改定前と改定後で、省エネ基準はどのように変わるのでしょうか?今回は愛知県北西部の尾張地方(一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市)の省エネ基準も解説していきます。愛知県でマイホームの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

そもそも省エネ基準とは?

省エネ基準とは、住宅や建築物によるエネルギー消費量に基づいて性能を評価する際に基準となる指標です。「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」によって、建物の規模や地域ごとに断熱性能が定められています。

2016年に改正された省エネ基準において、断熱性能は等級4。無断熱と比べて約60%の省エネになるため、外気温に左右されない快適な住まいであると言えます。
また耐震性能基準は等級2で、数百年に1度の地震の1.25倍の力に対しても倒壊・崩壊しないレベルです。

 

2022年10月から省エネ基準が変化する!そのわけは?

住宅と適合認定書

 

今回の改定で省エネ基準は大々的に変わります。耐熱・耐震性能がどれだけ変化したのかを見ていきましょう。

20年以上変わっていなかった省エネ基準

現行の省エネ基準の断熱性能は2016年に定められたものですが、1999年の水準と変わっていません。つまり、20年以上同じ基準で建築が進められていたのです。2022年3月から断熱基準の等級6、7が公布され、同年10月から施行。2025年には適合義務化が決まっています。新基準では今まで最も高い数値であった等級4が最低水準になるため、住宅の省エネ性能は大きく変化することになります。
 

断熱等性能等級の設定
等級7 2022年10月から施行
等級6
等級5 2022年4月から施行
等級4 2016年から施行

 

耐震についても同様に基準値が定められており、2022年10月からは等級3に変わります。耐震等級3は消防署や警察署などの重要な公共機関に当てはまる数値です。2016年に発生した熊本地震は最大震度7程度の地震が2回も発生し、甚大な被害が出ました。今後も熊本地震と同程度の地震が起こる可能性を考えると、耐震等級3のマイホームが安心です。

河合工務店は、通常の基礎よりも強度を高め、耐震等級3の地震に強い家づくりを行っています。また耐火性にも優れた素材を使用しているため、火災から家を守ります。

耐震等級
結果 期間
等級3 数百年に1度の地震が1.5倍の力で起きても倒壊・崩壊しない 2022年10月から
等級2 数百年に1度の地震が1.25倍の力で起きても倒壊・崩壊しない 2022年10月まで
等級1 数百年に1度の地震が発生しても倒壊・崩壊しない

 

省エネ基準が改訂される背景

省エネ基準改訂の背景には、地球温暖化の影響があります。深刻化する温暖化に対し、経済産業省と関係省庁は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定。2050年までを目安に温室効果ガスの排出ゼロを目指し、さまざまな分野で取り組みが計画されています。

建築物分野においては省エネ基準の引き上げが決められました。省エネ基準の義務付けや規制強化によって、環境にやさしい家づくりが求められています。脱炭素社会をきっかけに、より高い省エネ性能の住宅が人気を集めていくでしょう。

 

省エネ基準を満たした家を建てるメリット

省エネと光熱費

省エネ基準を満たした家を建てるメリットは、住みやすさだけでなく、健康やお金にも関係しています。

光熱費の低減

近年、燃料費の高騰により、光熱費も値上がり傾向にあります。省エネ性能の高い住宅であれば、夏は涼しく、冬はあたたかく過ごせます。冷暖房を多用しなくても快適に過ごせるため、自ずと光熱費は抑えられるでしょう。

耐熱性能が向上することによる健康リスクの低減

耐熱性能が十分でないと、室内にいるにも関わらず、熱中症やヒートショックのリスクが高まります。子供や高齢者が暮らす家は特に注意が必要です。健康、安全に暮していくためには、耐熱性能は欠かせません。

金銭面での優遇

省エネ性能の高い住宅は、金銭面での優遇が期待できる点も魅力です。省エネ性能によって、住宅ローン減税の控除額が変わり、性能が高い住宅ほど控除額が大きくなります。住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」でも、省エネ基準を満たしている住宅ほど金利優遇が受けられ、経過期間が延長されています。

「こどもみらい住宅支援事業」では、省エネ性能を有する新築・注文住宅を購入した若者夫婦や子育て世帯に、一定の補助額を交付。同事業でも省エネ性能が高いほど補助額は高くなるのが特徴です。

 

愛知県北西部の気候をふまえた省エネ性能基準は?

愛知県は比較的温暖な気候ですが、尾張地方(一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市など)は日本海から距離が近く、冬場は積雪もあります。省エネ基準の地域区分において、一宮市・北名古屋市・岩倉市・小牧市は、6地域に該当。近隣エリアの江南市・犬山市・扶桑町・大口町も同様に6地域です。

断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)で表され、6地域のUA値は0.87が基準となります。そのため、家を建てる際はUA値0.87以下の家を目指せばよいのです。河合工務店はUA値0.5以下に定め、高断熱の住宅を実現しています。

 

愛知県で省エネ住宅を建てるなら河合工務店へ!

一宮市の街並みと冬の伊吹山

今回は2022年10月から施行される省エネ基準について解説しました。高い省エネ基準を満たした家は住みやすく、また金銭面での優遇も受けられるメリットがあります。長く住む家だからこそ、住みやすさはもちろん、環境にも配慮した家を建てたいですよね。

河合工務店は愛知県の一宮市を中心に、デザインと省エネ性能を兼ね備えた家づくりに定評があります。マイホームを建てるなら、ぜひ河合工務店へご相談ください。