コラム

2022.07.15

自然素材・無垢フローリングを選ぶ5つの理由

自然素材・無垢フローリングを選ぶ5つの理由

快適な住環境を保つためには、素材選びにも大事なポイントがあります。

室内環境をより快適に保つ要素にあげられる
・空気をいつも新鮮な状態にするために行う換気
・室温に場所ごとのムラがなく温度差バリアフリーであること
などは、高気密高断熱・計画換気などの性能を向上させることで解決されるようになってきました。
もうひとつ、住まいの快適性を担うとても大事な要素に「湿度コントロール」があります。そこで一年を通して湿度が一定で、快適な数値をキープできる自然素材「無垢フローリング」について注目してみます。

そもそも無垢フローリングとはどんなものでしょう?実は出来上がった内観写真や実物の見学会など、床の表面だけで判断するのは難しかったりもします。
「無垢」とは「垢(あか)が無い」こと、転じて「混じりもののない素材そのもの」のことをいいます。無垢材(単層フローリング)は、継ぎ足しのない、原木からそのまま切り出された一枚板を用いたフローリングのことで、「単層フローリング」と呼ばれることもあります。加工がほぼされてないので、天然の木そのままの風合いを感じることができます。

一方、複合フローリングは、合板や集成材、木材繊維を固めてつくった基材の表面に、薄くスライスされた板や木目調のプリントシートが張られたもので、「複層フローリング」と呼ばれることもあります。表面に貼られた板の厚みによっては、無垢に近い質感と表情を得られるものもあります。

無垢フローリングと複合フローリングの断面
河合工務店 無垢フローリング

河合工務店では、標準仕様で「無垢フローリング」を採用しています。
なぜ「無垢フローリング」を選ぶのか?どんないいことがあるのか?
その理由を5つの側面でご紹介いたします。

1.厚みがあるからメンテナンスがシンプル(素材感)

河合工務店 フローリングメンテナンス
無垢材と複合材では単純に厚みが異なります。なのでリペア(修理)が容易にできます。
床にできたわずかな傷はオイルを染みこませることで、少し深い傷も紙やすりで削り、オイルで仕上げることで簡単にリペア可能です。
また、木材は静電気を帯びないため、床の掃除が空拭きで楽です。逆に水拭きして水滴がそのままの場合、跡が残ってしまうこともあるのでそのあたりは注意が必要ですが、素材感を活かしたメンテナンスが可能な点は大きな特徴です。

2.木そのものだから呼吸してくれる(調湿効果)

河合工務店 呼吸する木
表面をウレタン塗料などの塗膜で覆うなどの加工をしなければ、木は呼吸するので、いつもサラサラで室内の快適な空間を提供してくれます。季節による収縮(夏は伸び、冬は縮む)や多少の反りは生きているからこそ、その動きがなんとも足なじみがよく、いつでも素足でも歩ける自然素材を体感できる空間になります。また、湿度50%前後を維持することでカビやウイルス発生の抑制にも効果的です。

3.家族の成長に寄り添う表情(経年変化)

河合工務店 フローリングの経年変化
光(紫外線)や水分、油分などで木に含まれる成分(リグニン、タンニンなど)が理由で木材の色も変化していきます。樹種によって薄くなることもあれば濃くなることもあります。その影響がみられるのは木の表面部分によるので、激しく色が変わる部分については表面を削ることで、もとの表面を取り戻すことも可能です。この変化はデメリットとしてとらえるのでなく、家族の成長に合わせて培われるアンティークな家具と同じ財産と考えた方がよいかと思います。

4.なんといっても樹の種類が豊富(多様性)

河合工務店 樹の種類
オーク、パイン、バーチ、タモ、サクラ、チーク、ウォルナット、ニレ、セン、アカシア、クリ、ヒノキ、スギなどなど、、、無垢フローリングの種類は調べていくとたくさんあります。樹種の違いは硬さや木目だけでなく、それぞれに等級といって、木目や節の入り方のバランスなどでランク付けもされていますので、フローリングの表情は千差万別です。なので、どんな好みかを明確にしつつ、2つとして同じ木目はないのが特徴なので、多少のイメージのブレは許容する余裕は持っておいた方がよいと思います。

5.熱を通しにくく暖かい(断熱性)

河合工務店 素足で過ごす床
天然素材である無垢フローリングには多孔質な構造なため、温かく感じます。これは素材そのものに熱を伝えにくい特性があるからです。そのため冬場でも素足で過ごされるOBの方も多くいらっしゃいます。

「無垢フローリング」を選ぶ理由

以上、無垢フローリングを採用している5つの理由でした。
複合フローリングの中にはペット対応品、汚れ防止などいろんな機能を備えたものも展開されていますが、メリット・デメリットの比較を行った場合、すべてがメリットに感じることなど皆無だと思います。実際に住んでみて感じることができること、選んでよかったことに焦点をあててお伝えしました。