家づくりの知識

2025.03.17

土地探しにおける予算設定と資金計画

土地探しにおける予算設定と資金計画

土地探しを進めるうえで、「いくらまでなら無理なく購入できるか」 を把握することはとても重要です。
「土地にお金をかけすぎて、家の建築費が足りなくなった…」「思った以上に諸費用がかかって資金不足に…」といったトラブルは少なくありません。

予算オーバーしてしまうと、建築費や引っ越し費用、家具・家電の購入費用に影響を与え、
理想のマイホーム計画が崩れてしまう可能性 もあります。

この記事では、以下の3つのポイントを詳しく解説します。
✅ 土地購入にかかる費用の内訳
✅ 住宅ローンの基本と注意点
✅ 予算オーバーを防ぐためのポイント

土地購入にかかる費用の内訳

土地を購入する際には、土地の本体価格以外にも多くの費用が発生します。
「土地代だけ見ていたら、思った以上にお金がかかってしまった…」ということにならないよう、事前に総額を把握しておきましょう。

土地購入時に必要な費用一覧

費用項目 内容 目安金額
土地代金 土地そのものの価格 予算の約80～90%
仲介手数料 不動産会社を通して購入する場合に発生 「（土地価格 × 3% + 6万円）+ 消費税」
登記費用 土地の所有権を変更する手続き費用 約10万～30万円
印紙税 売買契約書に貼る収入印紙の費用 1,000万円～5,000万円なら1～2万円程度
固定資産税・都市計画税 購入した土地にかかる税金 土地の評価額に応じる
地盤調査・改良費 地盤が弱い場合の補強費用 10万～100万円以上
造成工事費 整地・擁壁・排水工事などの費用 数十万～数百万円
水道・ガス・電気の引き込み費用 インフラが未整備の場合の工事費用 10万～50万円

土地代以外の諸費用はどのくらいかかる？

💰 一般的に、土地代金の約5～10%の諸費用が必要 と言われています。

例：2,000万円の土地を購入する場合
➡ 土地代金 2,000万円 + 諸費用（200万～300万円） = 総額 2,200万～2,300万円

このように、土地の本体価格だけでなく、諸費用も含めた予算設定 をすることが重要です。

住宅ローンの基本と注意点

土地を購入する際に、ほとんどの方が住宅ローンを利用 します。
しかし、土地購入時のローンにはいくつかの選択肢があり、それぞれ注意点があります。

住宅ローンの種類

✅ 「土地＋建物」セットで借りる（一般的な住宅ローン）

  • 住宅ローンの低金利（0.3～1.5%程度）が適用される
  • 住宅の設計・施工計画を立てておく必要がある
  • 一般的には「土地代＋建築費」の総額でローンを組む

✅ 「土地のみ」のローンを借りる（つなぎ融資・土地先行融資）

  • 建築時期が未定でも土地購入が可能
  • 住宅ローンよりも金利が高め（年2～3%）
  • 一定期間後に住宅ローンに借り換える必要あり

住宅ローンを組む際の注意点

✅ 事前審査を受けて、借入可能額を把握する
➡ 「希望額 ≠ 実際に借りられる額」なので、金融機関に確認が必要

✅ 毎月の返済額を計算し、無理のない範囲にする
➡ 目安：年収の25%以内の年間返済額が理想

✅ 金利タイプを比較する（固定金利 or 変動金利）

  • 固定金利：金利が変わらず安心（例：フラット35）
  • 変動金利：低金利で始められるが、将来の金利上昇リスクあり

✅ 「住宅ローン控除」が適用されるか確認
➡ 条件を満たせば、毎年の税負担が軽減される可能性あり

予算オーバーを防ぐためのポイント

「予算内で収めるつもりが、気がついたらオーバーしていた…」
そんな失敗を防ぐために、事前にしっかり対策を立てることが重要 です。

予算オーバーを防ぐ3つのコツ

✅ 1. 予算の上限を決め、それ以上の土地は検討しない
→ 「ちょっとオーバーしても…」と考え始めると、キリがなくなります。
→ 予算上限を明確にし、それを超える土地は候補から外しましょう。

✅ 2. 土地＋諸費用＋建築費の「総予算」で考える
→ 土地代だけを見て判断しない！
→ 「家の建築費」や「家具・引っ越し費用」も含めて、トータルで考えましょう。

✅ 3. 必要条件と優先順位を明確にする
→ 「駅近」「南向き」「広い土地」など、理想をすべて叶えようとすると、予算オーバーしがち。
→ 絶対に譲れない条件と、妥協できる条件を整理 すると、コスト調整がしやすくなります。

予算オーバーしやすいポイント

❌ 人気エリアにこだわりすぎる（エリアを広げると安くなる可能性あり）
❌ 広さにこだわりすぎる（コンパクトな土地でも工夫次第で快適な家は建てられる）
❌ 土地の形にこだわりすぎる（変形地や旗竿地は価格が安い場合も）

まとめ

土地購入には、土地代金以外にもさまざまな費用がかかるため、総予算を把握して無理のない資金計画を立てることが重要 です。

✅ 土地代だけでなく、諸費用も考慮する（目安5～10%）
✅ 住宅ローンの種類を理解し、最適なプランを選ぶ
✅ 予算オーバーを防ぐため、希望条件の優先順位を決めておく

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