家づくりの知識
2025.02.27
愛知県で一般的に普及している畳(たたみ)のサイズは
畳は場所によってサイズが違う
主に以下の3つの規格があります。
1. 京間(本間)
- サイズ:955mm × 1910mm
- 主な地域:関西(京都、兵庫、奈良など)
- 特徴:最も大きい規格で、関西地方の伝統的な住宅で多く使用される。
2. 中京間(三六間)
- サイズ:910mm × 1820mm
- 主な地域:愛知、岐阜、三重などの中京地方
- 特徴:京間よりやや小さめで、名古屋周辺でよく使われる。
3. 江戸間(関東間・五八間)
- サイズ:880mm × 1760mm
- 主な地域:関東(東京、神奈川、埼玉、千葉など)
- 特徴:関東の住宅で一般的に使われるサイズ。
その他の畳サイズ
- 団地間(公団サイズ)
- サイズ:850mm × 1700mm
- 特徴:団地やマンションなど、狭い住宅向けに採用されることが多い。
- メーターモジュール畳
- サイズ:1000mm × 2000mm
- 特徴:近年の住宅で、1m単位のモジュールに合わせたサイズ。
このように、畳のサイズは地域の建築文化や住宅事情に合わせて異なります。畳を新調する際には、現地の規格に合ったサイズを確認することが重要です。
畳表(たたみおもて)にはさまざまな種類があり、素材や織り方によって風合いや耐久性が異なります。主な畳表の種類を紹介します。
1. 素材による分類
① い草表
- 特徴:最も一般的な畳表。い草を編み込んで作られ、自然な香りと風合いが魅力。
- メリット:
- 調湿効果があり、室内の湿度を適度に調整する
- 天然素材ならではの心地よい香り
- 足触りが柔らかく、適度なクッション性がある
- デメリット:
- 経年劣化で色が変わる(青→黄褐色)
- カビやダニが発生しやすい(定期的な手入れが必要)
② 和紙表
- 特徴:特殊な加工を施した和紙を細かく編み込んだ畳表。比較的新しい素材。
- メリット:
- 色褪せにくい
- 水や汚れに強く、お手入れが簡単
- ダニやカビの発生が少ない
- デメリット:
- い草の香りがしない
- 天然素材に比べると質感が異なる
③ 化学表(樹脂表)
- 特徴:ポリプロピレンやビニール系の樹脂で作られた畳表。耐久性とメンテナンス性に優れる。
- メリット:
- 汚れや水に強い
- カビやダニの心配が少ない
- カラーバリエーションが豊富(ブラック、グレーなどモダンな色もあり)
- デメリット:
- い草の風合いや香りがない
- 素材によっては、肌触りがやや硬い
2. 織り方による分類
① 目積(めせき)表
- 特徴:目が細かく均一に並んでいる。琉球畳でよく使われる。
- メリット:
- 高級感があり、モダンな空間にも合う
- 丈夫で耐久性が高い
- デメリット:
- 通常の畳表よりもコストが高め
② 引目(ひきめ)表
- 特徴:一般的な畳表で、い草を一定の間隔で織り込む。
- メリット:
- 目積表より安価で手に入りやすい
- 和室に馴染みやすい風合い
- デメリット:
- 目がやや粗い分、耐久性は目積表に劣る
③ 市松(いちまつ)表
- 特徴:畳の目が市松模様に見えるように織られたデザイン性の高い表。
- メリット:
- デザイン性が高く、おしゃれな空間に最適
- 和モダンなインテリアにも合う
- デメリット:
- 通常の畳より価格が高いことが多い
3. 産地による違い
① 熊本産い草
- 日本国内最大のい草生産地。品質が高く、耐久性に優れる。
- しっかりとした厚みがあり、色合いも美しい。
② 備後(広島県)産い草
- 熊本産に次ぐ生産量を誇り、繊維が細く上品な仕上がり。
- 色が美しく、繊細な織りが特徴。
③ 琉球畳(沖縄産七島い草)
- 一般的ない草とは異なる「七島い草」を使用。
- 硬くて耐久性が高く、表面がザラザラしている。
畳は現場で寸法を測って作成することが多い
ここまでお伝えした畳のサイズはあくまで参考の数値となります。実際に建築の現場では現地を採寸して畳サイズを調整することが多くあります。
お客様の要望によって敷板が増えたり、構造の関係で壁の厚さが変わったりすることがあり、それに合わせて畳サイズを調整するからです。
基本的なサイズ(寸法)を押さえつつ、実際に自分の家の間取りではどのような大きさになっているかを理解することが重要!
建てた後にイメージした広さと違う!とならないために覚えておくと便利です。
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