家づくりの知識
2025.02.03
フラット35のタイプ別特徴と選び方
フラット35のタイプ別特徴と選び方
1. フラット35とは?基礎知識
フラット35とは、住宅金融支援機構が提供する長期固定金利型の住宅ローンです。民間金融機関と連携し、借り入れを行う仕組みとなっています。金利が固定されているため、返済計画が立てやすく、長期的な金利変動リスクを回避できるのが最大の特徴です。
なぜフラット35が選ばれるのか?
- 金利が固定されているため、将来の金利上昇リスクを気にせず安心して返済ができる。
- 頭金なしでも借り入れ可能(金融機関による)で、自己資金が少なくても住宅購入が可能。
- 保証料・繰り上げ返済手数料が無料。
- 審査基準が比較的緩やか(勤続年数が短くても審査が通る場合がある)。
2. フラット35のタイプ別解説
① フラット35(基本タイプ)
【概要】
- 15年~35年の固定金利で借りられる住宅ローン。
- 資金使途は新築・中古住宅の購入。
- 金利は借入期間や金融機関によって異なる。
【メリット】
- 長期固定金利で安心の返済計画。
- 保証料・繰り上げ返済手数料なし。
- 審査が民間ローンより緩やか。
【デメリット】
- 変動金利よりも初期の金利が高め。
- 住宅の性能要件(耐震性・断熱性)を満たす必要あり。
② フラット35S(A・Bプラン)
【概要】
- 基本のフラット35に加え、省エネ・耐震性・バリアフリーなどの要件を満たした住宅向けのローン。
- 当初5年間または10年間の金利が引き下げられる。
【メリット】
- 金利が一定期間引き下げられる。
- 高性能住宅を購入・建築する際に優遇を受けられる。
【デメリット】
- 対象住宅の基準を満たす必要があり、住宅の建築・購入費用が高くなる可能性がある。
③ フラット35リノベ
【概要】
- 中古住宅の購入・リノベーション費用を一緒に借りられるローン。
- 省エネ性能などを向上させるリフォームで金利優遇あり。
【メリット】
- リノベーション費用を含めて借りられるため、中古住宅を活用しやすい。
- フラット35S適用で金利優遇も可能。
【デメリット】
- 物件の要件を満たす必要がある。
- 施工業者との連携が必要で、手続きが増える。
④ フラット35地域連携型・子育て支援型
【概要】
- 地方自治体と連携し、一定の要件を満たす場合に金利優遇を受けられる。
- 子育て支援や移住促進を目的とした住宅ローン。
【メリット】
- 地方自治体の補助金と併用できる。
- 金利がさらに優遇される可能性がある。
【デメリット】
- 対象エリアが限定されている。
- 各自治体ごとの要件を確認する必要がある。
3. フラット35の最新金利(2025年1月時点)
借入期間:21年以上35年以下
- 金利範囲:年1.860%~年3.570%
- 最頻金利:年1.860%
借入期間:15年以上20年以下
- 金利範囲:年1.470%~年3.180%
- 最頻金利:年1.470%
※ これらの金利は、融資率(借入額が物件価格に占める割合)や団体信用生命保険(団信)への加入状況によって異なります。
4. フラット35の審査基準と申し込みの流れ
審査基準
- 年収に応じた借入可能額の制限あり(総返済負担率の範囲内)。
- 住宅の適用要件を満たしていること。
申し込みの流れ
- 金融機関に事前審査を申し込む。
- 本審査を受ける(必要書類を提出)。
- 審査通過後、契約手続きを行う。
- 住宅の完成・引き渡し後、融資実行。
5. フラット35を選ぶべきか?比較ポイントと注意点
【フラット35が向いている人】
- 長期間の金利変動リスクを避けたい。
- 収入が安定しており、固定金利で安心して返済したい。
- 保証料や繰り上げ返済手数料を抑えたい。
【比較ポイント】
- 民間銀行の変動金利や固定金利との比較を行う。
- 住宅の性能基準を満たしているか確認。
- 金融機関ごとの金利差を比較して最適なものを選ぶ。
まとめ
フラット35は、長期固定金利で安心して返済ができる住宅ローンですが、タイプによって適用要件やメリットが異なります。最新金利を確認しながら、自分に合ったタイプを選ぶことで、より有利な条件で住宅ローンを組むことが可能です。まずは自分の収入状況やライフプランに合ったローンを選び、最適な住宅購入を実現しましょう。
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