家づくりの知識

2025.01.28

省エネ性能の重要性

省エネ性能の重要性:環境にも家計にも優しい住まいを実現

省エネ性能は、住宅の冷暖房や給湯に必要なエネルギー消費量を削減しながら、快適な室内環境を保つための性能を指します。例えば、冬でもエアコンの使用を最小限に抑え、暖かさを維持できる住宅がその一例です。エネルギー価格の高騰や地球温暖化が進む中、省エネ性能の高い住宅は、環境への配慮と家計の負担軽減を両立する重要な選択肢となっています。本コラムでは、省エネ性能の基本や具体的な基準、省エネ住宅のメリットについて詳しく解説します。


1. 省エネ性能とは?

住宅の省エネ性能は、主に以下の要素で評価されます。

  • 断熱性能: 壁や床、屋根、窓などの断熱性を高め、外気温の影響を受けにくくする。例えば、グラスウールやウレタンフォームなどの高性能断熱材を使用することで、夏は冷気を逃がさず冬は暖気を保持できます。
  • 気密性能: 住宅の隙間を減らし、冷暖房効率を向上させる。例えば、C値1.0以下の気密性を達成することで、隙間風を完全に防ぎます。
  • 設備効率: 高効率な冷暖房設備や給湯器、照明器具などを採用。エコキュートを導入すれば、給湯費が大幅に削減可能です。
  • パッシブデザイン: 自然エネルギー(太陽光や風)を活用した設計でエネルギー消費を抑える。南向きの窓を採用し、冬は太陽光を最大限取り入れる設計が典型的です。

2. 省エネ性能を示す基準

日本では、省エネ性能を評価するための基準がいくつか設けられています。

(1) 断熱性能の指標:UA値(外皮平均熱貫流率)
  • 建物全体の断熱性能を数値化したもので、値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。
  • 具体例: ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準では、UA値が0.6以下(地域によって異なる)。名古屋市ではUA値0.4を目指す住宅が多く、高い断熱性能が求められます。
(2) 気密性能の指標:C値(隙間相当面積)
  • 住宅の隙間の大きさを表す指標で、値が小さいほど気密性能が高いことを示します。
  • 具体例: C値1.0以下の住宅では、外気の侵入がほとんどなく、エアコンの効率が30%向上するケースがあります。
(3) エネルギー消費性能
  • BEI(建築物エネルギー消費性能指標): 設計一次エネルギー消費量を基準値と比較した指標。ZEHでは0.8以下が求められます。
  • 具体例: 高効率エアコンとLED照明を組み合わせることで、BEIが0.6まで改善される事例があります。

3. 省エネ住宅のメリット

省エネ性能が高い住宅には、次のようなメリットがあります。

(1) 家計への負担軽減
  • 冷暖房費や給湯費が削減され、光熱費を大幅に抑えられます。
  • 具体例: ZEH基準の住宅では、一般住宅と比べて年間光熱費が約15万円削減されるケースがあります。
(2) 快適な室内環境
  • 高断熱・高気密住宅では、冬は暖かく、夏は涼しい快適な室温を維持。
  • 具体例: 室温が外気温の影響をほとんど受けないため、冬場でも20℃を保つ住宅があります。
(3) 環境への貢献
  • CO2排出量の削減に寄与し、地球温暖化対策にも貢献します。
  • 具体例: 太陽光発電を導入した住宅では、年間CO2排出量を1トン以上削減できるケースが報告されています。
(4) 資産価値の向上
  • 省エネ性能が高い住宅は市場価値が高く、将来の売却時にも有利。
  • 具体例: 長期優良住宅として認定された物件では、通常の物件よりも20%高い価格で取引される事例があります。

4. 省エネ性能を高めるための具体策

省エネ性能を向上させるためには、以下のような方法があります。

(1) 断熱・気密性能の向上
  • 具体例: 壁に200mmの断熱材を使用し、窓にLow-E複層ガラスを採用することで、UA値0.4以下を実現可能。
  • 具体例: 気密シートを使用し、施工中にC値測定を行うことで、C値0.5を達成した事例があります。
(2) 高効率な設備の採用
  • 具体例: エコキュートを使用した家庭では、従来のガス給湯器に比べて給湯費が40%削減されています。
  • 具体例: 全館空調システムを導入し、夏場でも快適な室温を保ちながら、月々の電気代を5,000円程度に抑えた家庭があります。
(3) 再生可能エネルギーの利用
  • 具体例: 太陽光発電システムを設置し、年間5,000kWhの電力を自家発電している住宅があります。
  • 具体例: 蓄電池を併用することで、夜間や停電時にも電力供給を確保した事例。
(4) パッシブデザインの活用
  • 具体例: 南向きの窓を大きく設け、冬は太陽光で暖を取り、夏は庇や植栽で日射を遮ることで、冷暖房費を30%削減。
  • 具体例: 建物の配置を工夫し、風通しを良くすることで、エアコンの使用頻度を半減させた事例。

5. 省エネ性能の評価と体感

省エネ性能は数値で評価されますが、実際に体感することも重要です。

  • モデルハウスの見学 高気密・高断熱住宅のモデルハウスを訪れ、快適性を確認。 具体例: 夏の外気温が35℃でも、室内はエアコン設定温度28℃で快適に過ごせる住宅。
  • 光熱費シミュレーション 省エネ性能を高めた場合の年間光熱費の削減効果を比較。 具体例: 一般住宅では年間24万円の光熱費が、省エネ住宅では12万円に削減。

6. まとめ

省エネ性能は、地球環境と家計の両方にとって重要な要素です。高断熱・高気密な住宅や高効率な設備、再生可能エネルギーの活用を取り入れることで、快適で持続可能な暮らしを実現できます。住宅を選ぶ際や建てる際には、省エネ性能を重視した設計を検討し、専門家と相談しながら最適なプランを選びましょう。未来を見据えた住まいづくりで、家族にも環境にも優しい暮らしを実現してください。

 

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