家づくりの知識

2025.01.26

耐震性能の重要性について

 

耐震性能の重要性:安心して暮らせる家づくりのために

日本は地震が頻発する国です。地震への備えは、家づくりを考えるうえで欠かせない要素の一つです。特に家族の安全を守り、長く安心して暮らすためには、住宅の耐震性能を十分に理解し、適切な対策を講じることが重要です。本コラムでは、日本が地震大国である背景を踏まえ、耐震性能の基本、具体的な基準、さらに高耐震住宅のメリットについて詳しく解説します。


1. 日本が地震大国である理由

日本は、世界有数の地震多発国です。その理由は、プレート境界に位置するという地理的条件にあります。日本列島の下には、4つのプレート(ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート)がぶつかり合っています。このプレート運動が地震を引き起こす主な原因です。

日本の地震の特徴
  • 年間の地震発生回数は数千回にのぼります。
  • マグニチュード6以上の地震も頻発。
  • 地震による津波のリスクも高い。
過去の大地震からの教訓
  • 1995年 阪神・淡路大震災: 多くの住宅が倒壊し、建築基準法の改正につながりました。
  • 2011年 東日本大震災: 建物の耐震性に加え、津波対策の重要性が注目されました。
  • 2016年 熊本地震: 新しい耐震基準を満たした建物の多くが被害を免れました。

これらの地震を教訓に、日本では建物の耐震性能を向上させるための法律や技術が進化してきました。


2. 耐震性能とは?

耐震性能とは、地震の揺れに対して建物が倒壊や損傷しないように設計されているかを示す性能です。日本では、耐震性能を評価するための基準が以下のように設けられています。

  • 建築基準法 建築物が最低限の安全性を満たすように定められた法律。震度6~7程度の地震で倒壊しないことが求められます。
  • 耐震等級 耐震性能を示す等級で、1から3までの段階があります。
    • 等級1: 現行の建築基準法を満たす最低基準。
    • 等級2: 等級1の1.25倍の強度(学校や病院に推奨)。
    • 等級3: 等級1の1.5倍の強度(警察署や消防署レベル)。

3. 耐震性能が求められる理由

熊本地震の教訓

2016年の熊本地震では、耐震性能が高い住宅は大きな被害を免れた一方で、古い耐震基準で建てられた住宅は倒壊や損傷が多発しました。このことから、最新の耐震基準を満たす家づくりの必要性が再認識されています。

南海トラフ地震のリスク

特に愛知県を含む中部地方では、南海トラフ地震が今後30年以内に高い確率で発生すると予測されています。大規模な地震に備えるためには、耐震性能の高い家を選ぶことが欠かせません。

地震保険と資産価値

耐震性能が高い住宅は地震保険料が割引されるケースが多く、また中古市場でも高い評価を受けやすいという経済的メリットもあります。


4. 耐震性能を高めるための具体策

耐震性能を高めるためには、設計や施工段階でいくつかのポイントを押さえる必要があります。

(1) 構造計算の実施

建物の強度を計算し、適切な耐震設計を行うことが重要です。特に以下の計算方法が用いられます。

  • 許容応力度計算: 詳細な構造計算を行い、建物の安全性を確保する方法。耐震等級3を目指す際に推奨されます。
(2) 基礎の強化

建物を支える基礎部分の強度が重要です。

  • ベタ基礎: 建物全体を鉄筋コンクリートで覆う基礎工法。地盤全体に力を分散させる効果があります。
  • 地盤改良: 軟弱な地盤の場合、地盤調査を行い、必要に応じて改良を施す。
(3) 耐震補強材の使用

建物の強度を高めるための補強材を取り入れます。

  • 耐震壁: 筋交いや構造用合板を使用した壁で、横揺れを抑える。
  • 耐震ダンパー: 地震のエネルギーを吸収し、揺れを軽減する装置。
(4) 最新の建築基準に適合する設計

建築基準法の最新基準に基づき、耐震性能を確保することが必要です。特に耐震等級2以上を目指す設計が推奨されます。


5. 耐震性能が高い家のメリット

耐震性能が高い住宅には、次のようなメリットがあります。

  • 安全性の向上 地震発生時に家が倒壊せず、家族の命を守ることができます。
  • 財産の保護 倒壊や損傷を防ぐことで、修繕費や建て替え費用を大幅に削減できます。
  • 資産価値の維持 耐震性能が高い住宅は、中古市場でも高く評価されやすい。
  • 地震保険の割引 耐震等級に応じて、地震保険の割引が適用される場合があります。

6. まとめ

日本の住宅において耐震性能は欠かせない要素です。特に、南海トラフ地震などのリスクが指摘されている地域では、家族の命と財産を守るために、耐震性能を重視した家づくりが必要です。信頼できる施工会社と相談し、耐震等級3を目指すなど、最高の安全性を確保できる計画を立てましょう。安心して暮らせる家は、家族にとってかけがえのない財産となります。

 

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