家づくりの知識
予算の明確化とローン計画の立て方
予算の明確化とローン計画の立て方(具体例)
1. 予算の明確化
ケース: 年収600万円、貯金500万円の夫婦、子ども2人の場合
(1) 家全体の予算を割り出す
- 土地代: 1,500万円
- 建物代: 3,000万円
- 付帯工事費: 300万円(地盤改良、外構工事など)
- 諸費用: 300万円(登記費用、火災保険料、住宅ローン手数料など)
- 家具・家電費用: 200万円(引っ越し費用含む)
総予算: 5,300万円
このうち、頭金500万円を差し引いた借入額は4,800万円となります。
2. 毎月の返済額の計算
住宅ローンを組む際、毎月の返済額を無理のない範囲に設定することが重要です。
借入額4,800万円、金利1.0%(固定金利型)、返済期間35年の場合:
- 毎月の返済額: 約13.5万円
- 年間返済額: 約162万円
目安: 返済負担率
- 年収600万円の場合、返済負担率は25~30%以内が理想。
- 162万円 ÷ 600万円 = 27%
→ 問題のない範囲。
- 162万円 ÷ 600万円 = 27%
3. 金利タイプの選択
住宅ローンの金利タイプによって返済計画は変わります。具体例を比較してみましょう。
固定金利型の場合
- 金利1.0%、返済期間35年、借入額4,800万円
→ 毎月返済額: 約13.5万円(35年間変わらない)
変動金利型の場合
- 初期金利0.5%、同条件
→ 毎月返済額: 約12万円(ただし、金利上昇リスクあり)
固定期間選択型の場合
- 10年間固定金利0.8%、その後変動金利に移行
→ 10年間は毎月返済額: 約12.8万円、その後金利上昇の可能性あり
どの金利タイプが適切か?
- 将来の金利変動リスクを避けたい場合 → 固定金利型
- 短期的な返済負担を軽減したい場合 → 変動金利型
- 家計やライフプランに柔軟性を持たせたい場合 → 固定期間選択型
4. ボーナス返済を活用
ボーナス返済を利用することで、毎月の負担を軽減できます。
例: 借入額4,800万円、ボーナス返済併用
- ボーナス時返済額: 年間50万円
- 毎月の返済額: 約12万円(通常の13.5万円から減少)
注意点
- ボーナス返済額は年収の10~20%以内に抑える。
- ボーナス減額時に対応できる余裕を持たせる。
5. 繰り上げ返済のシミュレーション
繰り上げ返済を行うことで、総返済額を大幅に減らすことが可能です。
例: 借入額4,800万円、返済期間35年、金利1.0%
- 繰り上げ返済100万円を実施(返済開始5年後)
- 総利息軽減額: 約30万円
- 返済期間短縮: 約半年
繰り上げ返済は、利息が多くかかる返済開始10年以内に行うと効果的です。
6. 家計への影響をシミュレーション
家計にどのような影響が出るかを具体的な数字で確認してみましょう。
月々の家計内訳(年収600万円の場合)
- 手取り収入: 約450万円(年収の75%と仮定)
- 毎月の手取り収入: 約37.5万円
毎月の固定費(住宅ローン返済後)
- 住宅ローン返済: 約13.5万円
- 光熱費・通信費: 約3万円
- 食費: 約7万円
- 教育費: 約5万円(子ども2人の場合)
- 車両費: 約3万円
- その他(保険料、娯楽費など): 約5万円
毎月の貯蓄可能額
- 手取り37.5万円 – 固定費約36.5万円 = 1万円
→ この結果から、家計に少し余裕を持たせるには、月々の返済を12万円程度に抑えるのが理想的です。
まとめ
土地代1,500万円、建物代3,000万円を想定した予算とローン計画では、借入額は4,800万円となり、毎月約13.5万円の返済額が目安になります。これに加えて、家計全体を見直し、ボーナス返済や繰り上げ返済を活用することで、生活に余裕を持たせた計画を立てることが可能です。家族の将来を見据えた計画を立てるために、専門家への相談もおすすめです!
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