家づくりの知識

2024.12.24

冬の室温の適温を保つには?

パネル工法

冬に室温を適温(一般的に 18℃~22℃ とされる)に保つためには、いくつかの工夫や設備が重要です。室温を快適に保つポイントと方法について、以下の要素を詳しく解説します。


1. 断熱性能を高める

冬の暖かさを保つためには、まず家の断熱性能が欠かせません。

  • 窓の断熱対策
    窓から熱が逃げやすいため、二重窓(ペアガラス)や高性能サッシを使用することで外気の影響を軽減します。

    • 対策例: 窓に断熱シートを貼る、厚手のカーテンを使用する。
  • 床・壁・天井の断熱
    住宅の構造部分にも断熱材を施工し、熱損失を抑えます。
  • 玄関や勝手口の隙間風対策
    ドアの隙間テープを使用することで冷気を防ぎます。

2. 適切な暖房器具の選択と配置

冬の室温を効率よく保つには、暖房器具を効果的に利用することが重要です。

  • エアコン(暖房機能)
    省エネ性能の高いエアコンを選び、適切な温度設定(20℃程度)を心がける。

    • ポイント: サーキュレーターやシーリングファンを使って、暖かい空気を部屋全体に循環させましょう。
  • 床暖房
    足元が冷えやすい冬には床暖房が効果的。電気式や温水式の床暖房はランニングコストに注意しながら導入する。
  • ヒーターやストーブ
    石油ストーブや電気ヒーターを使用する際は、適度な換気と安全管理が重要です。

3. 気密性能の確保

高気密な住宅は、外からの冷気の侵入や室内の暖気の逃げを抑え、エネルギー効率が高まります。

  • 換気システム
    第1種換気システム(熱交換型換気)を導入することで、換気時の熱損失を最小限に抑えられます。
  • 隙間風の対策
    ドアや窓、換気扇周辺などの隙間をしっかりと塞ぎましょう。

4. 加湿器を使い湿度を保つ

冬は湿度が低下しがちですが、適度な湿度(40%~60%)が室内の体感温度を上げ、過ごしやすくします。

  • 湿度の効果
    湿度が上がると空気中の水分が体温を逃がしにくくし、暖かく感じられます。
  • 加湿器の使用
    加湿器を併用し、エアコン暖房時の乾燥対策を行いましょう。

5. 省エネ性能の高い住宅づくり

長期的に快適な室温を維持するために、省エネ住宅の性能向上が必要です。

  • 高気密・高断熱住宅の導入
    断熱材、窓、気密施工をトータルで考えた住宅設計が重要です。
  • パッシブデザイン
    太陽の光や自然の熱を利用して室温を調整する設計手法です。

    • : 南向きの窓を大きくし、冬場に太陽熱を取り込む。

6. ライフスタイルの工夫

簡単にできる日常の工夫も、冬の室温を保つ助けになります。

  • 厚手のカーペットやラグを敷く
    床からの冷気を防ぎ、足元を暖かく保ちます。
  • 厚着や暖かい寝具の活用
    冷えを感じやすい場合は、衣類や寝具にも工夫を凝らしましょう。
  • 家具の配置
    暖房器具の前に障害物があると暖気がうまく循環しません。空気の流れを意識した配置が大切です。

まとめ

冬の室温を適温に保つためには、家の 断熱性能気密性能 を高め、効果的な暖房器具の活用と湿度管理が欠かせません。さらに、長期的な視点で高気密・高断熱住宅の導入やパッシブデザインを取り入れると、快適な住環境を維持しつつ光熱費の節約にもつながります。

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