家づくりの知識

2024.12.23

家の通気の必要性について

家の通気の必要性について

1. 湿気を逃がし、結露を防ぐ

家の中では、日常生活の中で自然と湿気が発生します。
例えば:

  • 料理や入浴で蒸気が出る
  • 人の呼吸からも湿気が発生

適切に通気しないと、これらの湿気が壁や天井にこもり結露が発生します。
結露はカビの原因になり、室内空気の質を下げたり、家の構造材を傷めたりします。


2. カビやダニの発生を抑える

湿気が多い環境では、カビやダニが繁殖しやすくなります。
特に押し入れや壁の隙間など、通気が悪い場所は注意が必要です。

カビやダニはアレルギーの原因にもなり、住んでいる人の健康被害につながります。


3. 木材や建材の腐朽を防ぐ

湿気がたまると、建物の構造材や断熱材が傷んでしまいます。
特に木材は湿気を含むことで腐朽菌が発生し、家の強度が下がってしまうこともあります。

適切な通気により、木材や建材が乾燥した状態を保てるため、家の寿命が長くなります。


4. 室内空気の質を保つ

換気が不十分だと、空気がよどんでしまい、

  • 二酸化炭素濃度の上昇
  • 有害物質(ホルムアルデヒドなど)の蓄積

が起こりやすくなります。

通気によって新鮮な空気が取り込まれることで、家の中が快適で健康的な空間になります。


5. 夏の暑さや冬の寒さ対策

通気層をうまく設けることで、夏場の熱のこもりを防ぎ、
冬場は逆に、暖かい空気が逃げすぎないような工夫が可能です。

  • 夏:小屋裏換気や通気層が熱を逃がし、室内温度を下げる
  • 冬:計画的な換気で空気を循環し、結露を防ぐ

こうした通気の工夫は快適な温熱環境をつくり、省エネにもつながります。


通気を確保するための工夫

家に通気を確保するためには、以下のような工夫があります。

  1. 通気層の確保
    外壁や屋根に「通気層」を設けて、湿気を外に逃がします。
  2. 計画換気システム
    第1種換気や第3種換気など、家全体の空気の流れを計画的に管理します。
  3. 基礎や小屋裏の通気口
    基礎部分や屋根裏に通気口を設け、湿気や熱を逃がします。
  4. 窓や扉の開閉
    日常的に窓を開けて風通しを良くすることも重要です。

まとめ

「家に通気が必要なのか?」という問いに対する答えは、絶対に必要です。
通気が適切でないと、湿気や結露、カビの発生といった問題が起こり、建物や健康に悪影響を及ぼします。

これからの家づくりでは、通気と合わせて「高気密・高断熱」も意識しながら、計画的に空気をコントロールする換気システムを導入することがポイントです。

住まいが健康的で長持ちするためには、目に見えない「通気」の工夫こそが大切です。

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