家づくりの知識

2024.12.14

床が寒い家について

「床が寒い家」を快適にするポイントとは?

寒い冬、家の中にいるのに床から冷気を感じてしまうことはありませんか?床が冷たいと足元が冷え、暖房を入れていても部屋全体が寒く感じるものです。これは単なる不快感にとどまらず、住まいの健康性やエネルギー効率にも影響を及ぼします。本コラムでは、「床が寒い家」の原因と改善方法について詳しくご紹介します。


床が寒い家の主な原因

  1. 断熱不足 日本の住宅は、従来から床や基礎部分の断熱が十分に考慮されていないことが多いです。特に昭和から平成初期に建てられた住宅では、基礎断熱が施されていない場合が多く、床下から冷気が上がってきます。
  2. 気密性の低さ 床下の隙間や壁際の断熱施工の甘さも原因です。気密性が低いと、冷たい空気が外から侵入し、暖かい空気が逃げやすくなります。
  3. 床材の特性 フローリングやタイルなどの硬い素材は、温度を伝えやすい性質を持っています。そのため、床暖房がない場合、足裏に冷たさを感じやすくなります。

床が寒い家が抱える問題

  • 快適性の低下 足元が冷えると体全体が寒く感じるため、暖房効率が悪く感じられ、結果として光熱費がかさむことがあります。
  • 健康への影響 足元が冷えることで血流が悪くなり、冷え性や風邪の原因になることもあります。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。
  • エネルギーロス 冷気が床下から侵入することで、室内の暖かい空気が逃げやすく、暖房費が無駄になる可能性があります。

床の寒さを改善する方法

  1. 床断熱の強化 床の断熱材を強化することで、外気温の影響を軽減できます。最近では、高性能な断熱材を用いることで、冷気の侵入をほぼ防ぐことが可能です。
  2. 基礎断熱の見直し 基礎部分の断熱を改善することで、床下からの冷気の侵入を防ぎます。リフォームで後付け可能な方法も増えてきているので、一度専門家に相談してみると良いでしょう。
  3. 床暖房の導入 床暖房を設置することで、床材そのものを暖め、足元の寒さを解消します。電気式、温水式などタイプがいくつかあり、既存の床にも後付けできる場合があります。
  4. ラグやカーペットの活用 手軽に床の冷たさを緩和する方法として、断熱性のあるラグやカーペットを敷くことも効果的です。近年では、防音効果も兼ね備えた製品が人気です。
  5. 換気計画の見直し 換気システムが適切でないと、外気が床下に侵入しやすくなります。第1種換気システムを取り入れることで、家全体の空気循環を効率化し、冷気の侵入を抑えられます。

床の寒さを防ぐ家づくりのポイント

高気密・高断熱住宅を目指す 床の寒さを根本的に改善するには、家全体を高気密・高断熱にすることが重要です。これにより、外気の侵入や室内の熱の放出を抑え、床だけでなく家全体を快適に保つことができます。

パッシブデザインを取り入れる 南向きの窓から日射を取り込み、蓄熱性のある床材を採用することで、自然エネルギーを活用して床を暖める設計も効果的です。

専門家のアドバイスを受ける 断熱材や床暖房の導入には初期投資が必要ですが、長期的なエネルギーコストの削減や快適性の向上を考えると十分に元が取れます。専門家に相談し、自分の家に合った最適な方法を見つけましょう。


最後に

床が寒い家は、快適性や健康、エネルギー効率に悪影響を及ぼす可能性があります。家族みんなが安心して過ごせる空間を作るためにも、床の寒さ対策は早めに取り組むことをおすすめします。家づくりやリフォームを検討中の方は、ぜひこの機会に床の断熱や気密性について考えてみてください。長い目で見て、家全体の性能向上に取り組むことが、住まいの快適性を大きく向上させる鍵となります。

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