家づくりの知識

2024.11.28

耐震等級って何?注文住宅を建てる前に知っておくべきこと

耐震等級って何?注文住宅を建てる前に知っておくべきこと

注文住宅を建てたい!そんな夢を抱えているあなたにとって、「家が丈夫で地震に強い家を作りたい」というのは、きっと大事なポイントだと思います。しかし、いざ家を建てようとすると、耐震性の話が出てきて「耐震等級って何?」と思うことはありませんか?

実は、耐震等級は家の耐震性を知る上でとても大切な指標です。今回は、「耐震等級」が何を意味するのか、どのように家づくりに関係しているのか、そして注文住宅を考えているあなたがどのように活用すべきかについて紹介します。
 

1. 耐震等級とは?

まず、「耐震等級」とは、簡単に言うと家がどれだけ地震に強いかを示す基準です。これには、建物がどのくらいの地震に耐えられるかを評価するための「数字」がついています。

耐震等級の数字の意味
  • 耐震等級1
    日本の建築基準法に基づいて設計された、一般的な家。中規模の地震には耐えられるようになっていますが、大きな地震には耐えられない可能性があります。
  • 耐震等級2
    耐震等級1よりも強度が高く、大きな地震にも耐えられる性能を持っています。特に、大規模な地震や余震などに備えた強度です。
  • 耐震等級3
    耐震等級2よりもさらに強度が高く、大きな地震が発生しても家族を守ることができるレベルです。これは、建物の倒壊を防ぎ、家を守るための最強の等級です。

耐震等級3は、特に地震に強い家を建てたいと考えている方には最適な選択肢となります。
耐震基準について
 

2. なぜ耐震等級が重要なのか?

耐震等級がなぜ重要かというと、地震に備えるためには「どれだけ強い家を作るか」が大きなポイントだからです。特に、日本は地震が多く、住宅に求められる耐震性能が高まっています。
もし耐震等級が低い家を建ててしまうと、万が一の地震の際に家が倒壊したり、家族が危険にさらされる可能性が高くなります。
逆に、耐震等級3の家を建てると、強い揺れにも耐える家を作ることができ、地震発生時に安心感が大きくなります。例えば、阪神淡路大震災東日本大震災のような大きな地震が起きた場合に、家がどれだけ耐えられるかを考えると、耐震等級の高い家の重要性がよく分かります。
地震による家の倒壊
 

3. 耐震等級3の家を選ぶべき理由

耐震等級3の家は、地震が発生しても、建物自体が壊れることが非常に少ないように設計されています。例えば、一般的な住宅が耐えられる地震の揺れが強い2倍以上の揺れにも耐えられる設計がされているため、家族や大切な財産を守ることができます。
また、耐震等級3の家は、長期的に見ても安全性が高いです。日本はこれからも地震のリスクがあるため、しっかりとした耐震性がある家を建てることは、未来にわたって安心して住み続けられる家を手に入れることに繋がります。

本当に安心できる基準は「許容応力度計算による耐震等級3」認定

耐震等級には3つのパターンの確認方法があります。
1つ目は、建築基準法に定められた最低基準の仕様を満たせばいいだけの壁量計算。
2つ目は、壁量計算に加え、屋根・床、接合部の倍率を検証する性能評価。
3つ目が、最も厳しい許容応力度計算による構造計算。

壁量計算と比べて、許容応力度計算で耐震等級3を取る方が大切なのは、安全性をもっとしっかり確認できるからです。壁量計算は、壁の数だけで地震に強いかを判断する簡単な方法です。でも、柱や梁(はり)やつなぎ目の強さを細かくチェックしないので、地震のときに壊れやすい部分が見つからないことがあります。

許容応力度計算は、家の柱や梁などをすべて詳しく計算して、柱や梁が地震の力をきちんと支えられるか確認します。この方法なら、家全体の安全性がしっかり証明されるので、地震への備えとして安心です。家族の命を守るためには、この詳しい計算で耐震等級3を取ることがとても大事です。
許容応力度計算が大切
 

4. 耐震等級と家づくりのコスト

耐震等級3を目指すとなると、コストが少し高くなるのではないか、と心配される方もいるかもしれません。しかし、安心して住める家を作るためのコストは、長い目で見れば大きな投資になります。
耐震等級3の家は、地震に強く、修復費用を抑えることができるだけでなく、住宅ローン減税の優遇や地震保険料の割引を受けられる場合があります。これにより、毎月のランニングコストが軽減され、家計の負担を減らすことが期待できます。また、安全性が高い家は資産価値が保たれやすく、家のトータルコストを抑えることにもつながります。
安心と経済性の両方を考慮すると、耐震等級3の家づくりは、未来への賢い投資と言えるでしょう。

家づくりのコスト

5. 耐震等級3を選ぶことで得られるメリット

耐震等級3の家は単なる「地震に強い家」というだけではなく、安心感や長期的な経済効果など、さまざまなメリットがあります。

地震発生時の安心感
耐震等級3を選ぶ最大のメリットは、地震発生時の安心感です。特に、日本は地震が多く、将来的に大きな地震が発生する可能性は常にあります。耐震等級3の家は、地震の揺れが強いものであっても、建物の倒壊や大きな被害を防ぐことができます。例えば、東日本大震災阪神淡路大震災のような大規模な地震が発生した場合、耐震等級3の家では、家族が安全に避難できる状態を保ちながら、建物の耐久性も高く維持されます。もし地震の揺れが強くても、家族や大切なものを守ることができるという点で、心の安心が得られるのです。

長期的な安全性と価値の維持
耐震等級3の家は、ただ地震に強いだけでなく、長期的に見ても安全性が高いです。地震が発生した場合でも、建物が損傷しにくいため、メンテナンスの手間が減り、長く安心して住むことができるというメリットがあります。また、地震に強い家は、将来的に住宅の価値を守ることにもつながります。例えば、大規模な地震が起こった場合、耐震性の高い家は、リフォームや修復にかかる費用を抑え、家自体の価値が下がりにくくなるため、売却を考えた際にも有利になります。

保険料の軽減
耐震等級が高い住宅は、地震保険の保険料が安くなる場合があります。これは、地震による損害を最小限に抑えることができるため、保険会社がリスクを低く見積もっているためです。

快適な住環境の提供
耐震等級3の家は、強い地震にも耐えられる構造が整っているため、音や揺れの振動を軽減することができ、日常生活においても快適に過ごせます。地震時の揺れを最小限に抑える設計が施されているため、普段から揺れを感じることが少なく、より静かな環境で生活することができます。さらに、耐震等級3の家は、断熱性能や省エネ性能にも優れていることが多いため、地震対策だけでなく、快適でエコな生活が可能になります。こうした点が、長期的に快適な暮らしをサポートする要因となります。

河合工務店の家
 

6. 河合工務店が提供する耐震性能

河合工務店は耐震性にこだわっており、許容応力度計算による耐震等級3が標準仕様です。木造軸組みにパネルを施工するパネル工法で建築し、かる力が分散され横からの力にも十分耐えられる強度を誇ります。さらに、すべての住宅の耐震性を構造専門の建築士が厳密にチェックしています。

  • 地震に強い構造設計:
    河合工務店では、家の設計において「構造のバランス」を重要視しています。建物全体が地震の揺れを均等に受けるように設計されており、これにより家の倒壊リスクを大きく減らすことができます。例えば、柱や梁(はり)を適切に配置することで、建物全体の強度を高め、揺れに耐える構造を作り出しています。
  • 高い基礎強度:
    家の強度は、基礎部分から始まります。河合工務店では、地盤調査を基に最適な基礎工事を行い、家を支える土台から強化しています。地盤に合わせた基礎をしっかりと作ることで、地震時に家の揺れを最小限に抑えることができます。
  • 耐力壁の量:
    耐力壁は、地震や風などによる横からの圧力に対抗する壁のことです。補強材を斜めに渡す筋交いや構造用合板を張ることで強度を高めます。耐力壁が多いほど、耐震性が上がります。

パネル工法
 

7. まとめ

耐震等級は、家の耐震性を示す大切な指標です。注文住宅を建てる際には、地震に強い家を建てるために耐震等級を十分に考慮することが重要です。特に耐震等級3を選ぶことで、家族の安全を守るだけでなく、長期的な安心感と価値の維持も実現できます。

河合工務店では、許容応力度計算による耐震等級3の家づくりを提供しており、安全で安心な家を実現するための技術とノウハウを持っています。地震のリスクに備え、強い家を作りたいと考えている方は、ぜひご相談ください。

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