家づくりの知識

2024.11.26

第1種換気システムについて

第1種換気システムの概要

第1種換気システムとは、給気(新鮮な空気を取り入れる)と排気(室内の空気を外へ出す)の両方を機械的に行うシステムのことです。住宅全体の空気環境を一定に保つことが可能で、高気密・高断熱住宅に最適とされています。

特徴

  • 給気と排気を機械的に制御
    外部の空気を効率よく取り入れ、同時に室内の汚れた空気を排出します。
  • 熱交換機能の併用
    高性能な第1種換気システムには、熱交換型が多く採用されており、取り入れる外気を室温に近づけてから室内に供給します。
  • 24時間稼働
    一定の換気量を維持し続ける設計のため、窓を開けなくても空気の循環が確保されます。

第1種換気システムの仕組み

  1. 給気プロセス
    室外から取り入れた新鮮な空気は、フィルターで汚れを除去した後、必要に応じて熱交換ユニットで加熱または冷却され、室内に送り込まれます。
  2. 排気プロセス
    室内の使用済みの空気(臭いや湿気を含む空気)は、ダクトを通じて屋外に排出されます。
  3. 熱交換ユニット(オプション機能)
    室内外の空気が直接混ざらないようにしながら、排気の持つ熱エネルギーを回収して給気に利用します。これにより、冷暖房費を抑える効果があります。

第1種換気システムのメリット

  1. 空気質の向上
    花粉やPM2.5などの微粒子を防ぐフィルターを使用し、清浄な空気を供給します。
  2. 省エネ効果
    熱交換機能によって、冷暖房で使用するエネルギーを節約できます。
  3. 安定した室内環境
    温度や湿度の変動を最小限に抑え、居住者に快適な生活空間を提供します。
  4. 窓を開けなくても換気が可能
    防犯面や外部騒音を気にせずに換気ができます。
  5. 高気密住宅に最適
    外部の隙間風を防ぎ、建物の性能を最大限に活用できます。

第1種換気システムのデメリット

  1. 初期費用が高い
    第3種換気(自然給気+機械排気)と比べると、設置費用が割高です。
  2. 運転コストが必要
    24時間稼働するため、電気代が発生します。ただし、熱交換機能を活用すればトータルの光熱費を抑えることが可能です。
  3. 定期的なメンテナンスが必要
    フィルターの清掃や交換、ダクトの点検が求められます。

導入を検討する際のポイント

  1. 住宅の性能に合ったシステムを選ぶ
    高気密・高断熱住宅では第1種換気が特に推奨されますが、建物の設計に応じたシステム選びが重要です。
  2. フィルターの性能を確認
    PM2.5対応や抗アレルゲン機能を持つフィルターを選ぶと、室内環境がより快適になります。
  3. 熱交換機能の有無
    導入コストが少し上がりますが、熱交換型を選ぶとランニングコストの低減が期待できます。
  4. メンテナンス性を考慮
    フィルターの交換や清掃が手軽に行えるタイプを選ぶことで、維持管理が楽になります。

第1種換気システムが適した住宅

  • 高気密・高断熱住宅
    空気の流れを制御しやすく、システムの性能を最大限に活用できます。
  • 花粉症やアレルギー対策を重視する家庭
    外気からの有害物質をしっかりブロック可能。
  • 家全体の冷暖房効率を重視したい家庭
    熱交換機能によって、冷暖房エネルギーの無駄を削減できます。

第1種換気システムを導入する意義

第1種換気システムは、現代の住宅性能基準にマッチした設備です。特に、高気密・高断熱住宅では、健康で快適な暮らしを支える重要な役割を果たします。設置コストやメンテナンスの手間はありますが、長期的には省エネや健康面でのメリットが大きいといえます。

第1種換気システムとは、給気(新鮮な空気を取り入れる)と排気(室内の空気を外へ出す)の両方を機械的に行うシステムのことです。住宅全体の空気環境を一定に保つことが可能で、高気密・高断熱住宅に最適とされています。

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