家づくりの記録コラム
【一宮の家】小屋裏エアコン~失敗は成功のもと~
皆さんこんにちは🐈モデルハウスに住む村田です
先日「ディアファミリー」という大泉洋さん主演の映画を観てきました。
声を抑えるのに必死なくらい泣きました・・・
愛知県の春日井市が舞台の実話なんですよね。
本当に見て欲しいなと思う映画でした。
・・・めっちゃ個人的な話(笑)
さて、今回は小屋裏エアコンの話です。
以前、小屋裏エアコン6月時点では最高!とお伝えしたと思うのですが、実はそこから色々あったんです。
結論から申し上げますと、乗り越え、今は快適に過ごしています。
この快適さを得るために色々ありました・・・。
~~~
7月に入り35℃~37℃ぐらいの気温になった日がありましたよね。
あの日実はモデルハウス、リビングは小屋裏エアコンアが全く効かず、
LDKの室内温度は31℃で29℃を下回らずに苦しい日を過ごしていました。
外気が35℃を超えると急に室温が上がる・・・。
31℃じゃ、じっとしてても暑い。
エアコンの設定温度を25℃、風量MAXにしてもLDK室温は31℃のまま下がらず、
寝室だけと趣味室だけがエアコンが効き、効き過ぎて寒くなり、ちょっと風邪気味になったりしてました。
社長と、一緒に小屋裏エアコンの事を考えてくれている設計スタッフに報告。
(ちなみにこの設計スタッフは、河合社長と私の小屋裏エアコン計画に引っ張り込まれた被害者です(笑))
「やばい・・・あかん・・・小屋裏エアコンは失敗かもしれん」
サーキュレーターを2台置き、置く場所もちまちま変え、エアコンの設定を細かくいじっては、それでも室温30℃。
暑い、効かん・・・と唸ってました。
題名にもある通り、【失敗は成功のもと】。
失敗から得たことは大きく、今はモデルハウスで快適に生活できています!
(外気が40度になったらまた悩むかもしれんけど・・・笑)
まず学んだことは、小屋裏エアコンの場合、単純にエアコンの風量をあげても意味がないという事。
一般的なエアコンは居室に冷たい空気を吐き出します。
小屋エアコンは小屋裏に冷たい空気を吐き出します。
まずモデルには小屋裏空間が小さいです。4.5畳の寝室の上だけ。
この狭い空間にエアコンの風量を大きくして風を送っても、
小屋裏空間に冷たい空気がただパンパンになるだけで、居室が冷えてはくれません。
「小屋裏エアコンは小屋裏(天井上の空間)を壁掛エアコンで冷やし、その空気をファンで居室に引っ張り落とす」
という仕組みです。
空気って実はあまり自分では動かないので、無理やりファン(機械)で引っ張っります。
(このファンは換気扇と見た目も働きも似ています)
空気が動いてはくれないから、
このファンが無いと、小屋裏に冷えた空気がパンパンに溜まっているだけの状態になるのです。
さて、エアコン25度設定の風量MAXにしても
寝室と趣味室は冷えていましたが、リビングが冷えません。
これは風量が最小でも、最大でも変わらず冷えない。
ここで気が付きました。
変えなければいけないのは、エアコンの風量ではなくファンの風量です。
そもそも小屋裏エアコンに冷たい空気がパンパンで、換気が追い付いていない状況が続いていたら
小屋裏空間が結露していた可能性もあります。
結露の可能性は感じていたので、私もエアコンの設定温度を25度以下に下げることはしませんでした。
「松尾設計室」の松尾さんなどの有識者は20℃まで下げると結露の恐れがあると仰っていたのもあって、
なるべく下げるのはやめました。
読み通り、エアコンの口のところには水滴がついていました。危ない危ない。
風量の大きさが大事、寝室と趣味室はとても効いている。
LDKが暑い、ファンを変えるんだったたらLDK。
そもそも4.5畳の寝室と、3畳の趣味室がなぜ涼しいのか(むしろ寒い)。
部屋の容積が小さいからです。
小さいファンでも冷やす空間が小さいから小屋裏エアコンが効く。
モデルハウスのLDKですが、天井が無い分、とても大きい空間です。
天井高が高い所で3mありますし・・・。
そしてリビングに面して、大きな開口のある吹抜、
ファンから引っ張ってきたけど、リビング奥に冷たい風が届く前に、下に落ちていきますから不利な状況になるのです。
天井があれば、容積は小さくなるし、天井が冷えることによってより空間が冷えるはずなんです。
小屋裏エアコンにとってはとっても不利な状況なモデルハウス。
いっそ壁掛けエアコンにしてしまおうか・・・よぎりましたよね、社長(笑)
天井があれば
吹き抜けが無ければ
正直、今ついているファンで事足りたかもしれないです。
まぁ今のモデルの状況じゃ無理だと分かれば、いざファン探し。
でも、壁付け、天井付けのファンで今ついているファンよりも大きい風量の物なんてないんです。
(今のファンを付けるときでさえ、めっちゃ探してくれていました)
そこで出てきたのがファンじゃなくて、送風機。
社長の現場レポートで写真がありましたね。
ちなみにつける前、仮置き状態の写真なので雑に写っててすみません。↓
この送風機、元のファンと比べると
風量が弱/6倍・強/13倍となり、音は弱/0.6倍・強/1.2倍なのです。
LDKの大きい空間を一つの排気口から賄おうと思うと、これくらい大きい物でないとダメだろうとなり試してみることに。
(しかも弱で賄えれば今のファンより音は小さくなる!)
電気屋さんに小屋裏に上がっていただいて、母屋から吊るすように取付けいただきました。
排気口も取り換えて・・・
小屋裏エアコンが効かないと分かって、私も色々調べました。
研修を受けてみたり、小屋裏エアコンをやっている会社さんの記事を見漁って。
これは理由が冷やしたい容積に対して風量が足りていない事だと分かって、送風機を注文した後に知ったのですが
きちんとした計算式があるんですって!驚き。
供給熱量と風量と温度差×なんちゃら・・・と。
難しすぎて説明は出来ないのですが、有識者たちは計算式まで導き出しているのね!!!!とさすがです。
私たち「当たって砕けろ」、「とりあえずやってみる」でちょっと笑ってしまいました。
でも数字だけじゃなくて体感ってとても大事なので、遠回りだったかもしれないですけど、勉強になりました。
~~~
結果に関してはまた次の記事でお知らせしたいと思います。
成功は成功なんだけど(今のところは)、どう成功したか、次の課題は・・・など
まだまだ沢山あるので、一旦今日はここまで。
これが本当にいいのか悪いのかも、また後日のお話で。
失敗は成功のもと。
ただ単純に誰かが考えた、数式に当てはめるより、ちゃんと実験してコツコツ導き出す方が
自分の身にもなるし、誰かに伝えるときに伝わりやすい気がしています。
とか言いながら、文章で伝わりにくかったらすみません・・・。
私の文章力のなさもある。
ライト兄弟のお話とかもそうですが、私は何かを発明する系のお話が大好きです。
今回の映画ディアファミリーもより刺さりました。
規模はとてつもなく小さいお話なのですが、小屋裏エアコンの実験も楽しいです。
社長と巻き込まれた設計さんと、あーだこーだ言いながら。
私が住み始めてから、おはようございますの次に社長からでてくる言葉が
「どうやエアコンは」
なのです。
暑いって言ったら悲しそうな顔をし、快適だと答えるととっても満足そうな顔をされます。笑
さぁ、次はどんな事に挑戦しましょうか。