家づくりの記録コラム

2023.11.16

【一宮の家】配筋検査とコンクリート打設Part2

【一宮の家】配筋検査とコンクリート打設Part2

みなさん🐈こんにちは

村田です。

 

先日投稿した【一宮の家】配筋検査とコンクリート打設 に続き今回はPart2ということで、

前回端折った細かい部分を綴っていきたいと思います。

(前回記事にしたからには自分で細かい部分もきちんと説明をしたい!と思って!!)

 

 

とはいえ分かりやすくお伝え出来れば・・・と思っておりますので、

もっともっと詳しく聞きたいという方は別途お問合せいただければと思います。

 

 

今日はすぐに本題に入るよ!

(さっき社長と設計のスタッフに教えてもらったばっかりだからね、忘れる前に書くのさ)

 

配筋について

まず、河合工務店ではお家本体の設計を建築家にお願いしているので、

建築家から図面が納品されてからすべてが始まります。

そこから必要な資料(図面なども含む)と

河合社長が(今後の床下点検などのメンテナンス性を考えた)基礎の立ち上がりの検討図を

構造計算を行ってくれている業者さんにお送りします。

すると耐震等級3を確保することを証明する、構造計算書と基礎図が送り返されます。

この基礎図には基礎の立ち上がりの位置や、基礎配筋の指示図も含まれます。

↑分かりやすくこちらで色付けしてます。

こんな感じで、配筋の鉄筋の太さ、どれだけのピッチ(間隔)で鉄棒が必要なのか

みたいなことを指示されています。

で、これを基にきちんと作られているのか?施工されているのか?を確認するのが配筋検査です。

配筋検査は第三者機関に入ってもらっていますが、必ず自分の目とスケールで確認に行く河合社長です。

それが前回のこれ↓

例えば指示図面では「D13@100」と書かれていたら太さ13㎜の鉄筋で100㎜ピッチとなる。

第三者機関の完了検査でよく引っかかるところ、みたいなのもあるみたいで

それがこちら↓

コンクリートのかぶり厚

コンクリートの適正寿命を守るためにも既定の「かぶり厚さ」は確保しなければなりませんが、

施工段階で確実な施工が出来るとも限らない事から、

規定を外れることを防ぐために設けられた基準が「設計かぶり厚さ」と呼ぶらしいです。

建築基準法で定められているのが基礎部分(立ち上がり部を除く)は60㎜以上。

上の写真はクリアしています。

 

※余談ですが河合工務店での標準の基礎の「底盤の厚さは150㎜」です。

 

 

基礎コンクリート(レディーミクストコンクリート)について

着工からお引渡しまで、全ての工程が決まれば各業者さんに依頼をします。

基礎は基礎屋さんへお願いです。

すると現場から近いコンクリート業者さんへ依頼され、

河合工務店宛にコンクリートの配合計画書が送られてきます。

※近いコンクリート屋さんを選ぶ理由は、コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間が決まっているからです。

 

言わずもがな、河合工務店は標準仕様が「ベタ基礎」の「一体打ち」です。

それをつくるための計画書がこちら↓

私数学大好きだったから、解き方教えて欲しいなって思っちゃう(笑)

こんな感じで何かいっぱい書いてる資料が届きます。

お引渡しの際に施主様にお渡ししてます。

 

続いては前回のこの写真の解説

 

呼び強度

設計図面で指示する設計強度と、現場で打設するコンクリートを呼び強度と言います。

季節、気温によって温度補正をし必要な強度を確保します。

ここの現場では24とありますが、24N/㎟(24ニュートン毎平方ミリメートル)は、

1㎟あたり約2.4㎏までの物体が乗っても大丈夫という考えです。

 

え、すごない?

1㎟に2.4㎏?すごすぎん?

でも確かに、家本体の重さ+家具+家電+動き回る人間の重さ

を耐えようと思うとそれくらい必要って事やんな。

え、じゃああべのハルカスの基礎は何?スカイツリーって?ってなるけどここら辺はそもそもの作りが違うんやろなぁ。

 

 

その他のスランプ、空気量、塩化物量について↓

この↓の資料が分かりやすかった!

今回のコンクリートは

スランプ18 → OK

空気量5.5 →基準は4.5±1.5なので OK

塩化物量0.055 → OK

当たり前だけど、全てクリアです。

 

 

コンクリート破壊検査

この日持ちかえられたコンクリートを後日破壊する検査なので、

今お見せできる資料はありませんがご説明だけ。

 

破壊検査は2回に分けて、3つ破壊します。

1回目は7日後

2回目は28日後

コンクリートは7日後には約80%の強度になり、そこから21日後には100%の強度になるそうです。

なのでこのタイミングで破壊検査です。

もちろん破壊検査の資料も施主様にお渡ししてます。

 

 

以上が前回の記事の解説でした。

建築って面白くないですか?

奥が深いですよね・・・。

意味のないことなんてこの世には無いって改めて感じます。

 

 

この記事が少しでも、誰かの役に立ってくれればいいなぁと

河合工務店の基礎しっかりしてるなと思ってもらえたら嬉しいです!

 

それでは今日はここまで・・・。

本気で寒くなってきたので、皆さんどうかご体調にはお気を付けくださいませ🐈